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五輪イヤーの不動産は? [政経お勉強]

tokyozenbo_1.jpg 小生は超高層ビル好きだが「こりゃ、ちょっと建て過ぎじゃないの」が正直な感想。都庁展望階から湾岸まで超高層ビル吃立で〝剣山〟のよう。

 これら超高層のオフィスビルへの入居会社も、商業複合ビルへの出店舗も、高額マンション購入者も数に限りがあろう~。新ビルへ入居すれば、どこかで「空き室」が生まれているはず。

 商業複合ビルの多くが劇場を有しているのにも呆れる。そんなに興業事業があるワケもなく、素人ながら「馬鹿だなぁ」と思ってしまう。不動産デベロッパーは開発を止めると倒れるのか。自転車操業のように、まぁ次々に新計画を展開です。

 世の基調は「少子高齢化」です。五輪後に選手村はマンション大量供給となる。投資家も不動産屋も価格上昇は「五輪まで」が合言葉。今朝の新聞に「マンション バブル並み5980万円」の題字。だが発売戸数は27年振りの低水準になったとの内容。

 白井さゆり著の不動産関係記述に加え、牧野知弘著『2020年マンション大崩壊』も参考にする。~今のマンション高騰は需要によるものではなく「建築従事者の高齢化による減少=人件費上昇+建設資材や原材料の上昇=建築コスト30%値上がり」による。白井著は「それを生んだのが日銀の異次元緩和と五輪開催決定です」

 加えて都心以外での高騰は少なく、1980年代末のバブルとは明らかに違う。上記理由ゆえに需要を伴わない、資産価値を伴わない建築ラッシュと高騰に、もしローン融資が焦げ付けば~と危惧する。東京都は五輪を契機に「東京国際金融センター構想」を掲げているそうだが「リスクマネー」嫌いの日本は、ロンドンや香港のようにはならないだろう。他に好材料も見つからないと記していた。

 「株価」が実態と違っていること。昨今の超高層ビル群に「成長神話がない」ことを認識するのが肝心ってことだろうか。白井著は最後に「今は成長なき時代のなかで、いかに充実した生き方を求めるかが進むべき道でしょう」と結んでいた。

 そこで昨年秋の国連本部での「気候行動サミット」でのスウェーデン少女・グレタさんの演説が再び胸に響いて来た。~あなたたちが話すのは金のこと、永遠の経済成長というおとぎ話だけ。もしあなた方が私たちを裏切るならば、あなたたちを絶対に許さない~

 先日のダボス会議でも、トランプ大統領はディール(脅し取引)で得た効果で米経済好調をアピールをするばかり。17歳になったグレタさんは「気候対策は何もなし遂げられていない」と反論。安倍首相の施政方針演説も、実態から離れた〝成長〟を自慢気に語り、躍動感あふれた新しい日本へ~と時代錯誤〝戦後復興〟風に白々しく語っていた。

 今年は遅まきながら、グレタさんや彼女に賛同する世界中の青少年らに敬意を表しつつ「気候変動、温暖化」のお勉強を少ししてみたいと思いました。

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