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「アンチ温暖化」の書(5) [異常気象と地球温暖化]

anti4_1.jpg 素人の「異常気象と地球温暖化」お勉強は、本に頼る以外にない。だが読んだ本によって偏った認識を持たぬよう、より多くの著作を読む必要あり。このテーマは冒頭(1)通り、実に様々な角度からの書ありで、どの本を読んだらいいのかに迷います。

 まず吉野正敏著『地球温暖化時代の異常気象』を手にした。平成22年(2010)刊。当時の異常気象を次々に紹介だが、やはり最新データによる書を読みたい。「地球温暖化問題の概史」を記したのもそのためで、各書発行年から、どんな状況下で書かれたかをチェックしたくてのこと。ついでに云えば、1980年代の「環境問題書」は、概ね〝公害テーマ〟になる。

 武田邦彦著『科学者が読み解く環境問題』(2009年刊)、『日本人はなぜ環境問題にだまされるのか』(2008年刊)を読んだ。「京都議定書」採決が平成9年(1997)。平成20~24年(2008~2012)の間に平成元年より5%削減が目的にされた。その頃に盛んに「アンチ温暖化論」を展開したのが氏の著作群。他に『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』『環境問題が日本を滅ぼす』『偽善エコロジー』『誰も触れない「環境問題」のウソ』『ウソだらけ間違いだらけの環境問題』など次々に出版。

 小生が知る氏は、テレビの「未確認物体番組」でそれら信奉者を〝やり込める〟ちょっと変なオジさん科学者の印象。ここは氏の『日本人はなぜ環境問題にだまされるのか』より、その主張を簡単に紹介してみる。妙に説得させる部分もあって面白かったが~。

 CO2が増えて温暖化~に最も影響を受けない島国の日本が最も熱心だという不思議。間違った政府広報、産業界との密約、御用学者、NHKなどの誤報。温室効果ガスは重いガスで対流圏で激しく動いていて、地球を毛布のように覆ってはいない。

 昭和53年(1978)前までは「地球寒冷化」が心配だった。太陽熱や反射は主に水蒸気・雲で妨げられていてCO2の影響は極めて微細。地球温暖化は太陽活動によるもので、それによる海水温上昇で海水に融けていたCO2が大気へ分離した。

 地球はいま間氷期で暖かい時代。100年で0.3度上昇。発表される平均温度は正確なデータではない。温度が少し上がれば、人にも生物にも良い環境になる。NHKが「2100年に最大6.4度上昇する」と謝った報道をした。藩国連総長が南極視察で氷が融ける映像を見て、氷がなくなっていると報じたが、海に接した氷が解けるのは普通のこと。「アルキメデスの法則」で氷(固体)が解けても海面上昇はあり得ない。またホッキョクグマ数も減っていない。海に沈むツバルも嘘で、1892年の記録に「満潮になれば無数の穴から海水が湧き出ていた」と記されていたなどを指摘。

 「京都議定書」で真正直に取り組んだのは日本だけ。損をした。他国は見かけだけの削減で実際は増加枠を獲得した。その日本では官僚機関と産業界の密約あり。2009年の鳩山首相「2020年までに1990年比で温室効果ガス25%削減構想」に怒り爆発の著作群、論調のようにも感じられるが、氏による著作群によって、このテーマに日本人が〝トンと無関心〟になった一因もあろうかと思われるが、ここは皆さんの判断にお任せ~。次に、今年に入ってからの「新聞報道」の数々を拾ってみたい。

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