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「黄花と傘」を撮って~ [散歩日和]

katabami1_1.jpg ソール・ライターは「傘の写真が多い」と指摘されてひと言「私は傘が大好きなんだ」と言ったとか。彼の代表的な傘写真は『足跡』で、雪の足跡と赤い傘の女性が俯瞰で撮られている。

 今はビニール傘ばかりで、カラフルな傘には滅多にお目にかかれない。そこで『足跡』と同じ俯瞰で『黄花と傘』を撮った。黄色の花は「カタバミ」で、春風にスカートも揺れて、ちょっと春っぽい写真が撮れた。

 「カタバミ」を知っているのは、亡き愛犬の散歩をしつつ「春の野草調べ」をしたことがあってのこと。この花を「オッタチカタバミ」と思っていたが、今回調べ直すと「オオキバナカタバミ(大黄花片喰)」で、同種の葉には小さな黒っぽい点々があるらしい。

kasa3_1.jpg 翌日「カタバミ」は雪に覆われていた。季節は冬に逆戻りで、雪の中でオレンジ色の傘をさしたお婆さんが、何を待つやら長いこと佇んでいた。

 翌々日、カタバミの葉を調べに行こうとしたら、テレビが「国立医療センターで志村けんさんの死」を報じていた。同建物を見上げる3月25日のテレビカメラをブログで紹介していたが、悲しい結果になった。

 「カタバミ」には、やはり黒い点々があって帰化植物「大黄花片喰」だった。今年は厳しい春です。

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大久保の路地で見た背中2題 [散歩日和]

applemaps_1.jpg 尻の次は背中です。新宿区大久保の路地散歩でこんな人物に遭遇した。 「Googleストリートビュー」の歩行データ収集と思ったが、背中のバッグに「Apple Maps」の文字。調べるとAppleの「Look Around」の人力データ収集らしい。

 昔の話で恐縮だが「昭和8年に大久保字百人町3丁目生まれの江藤淳」は、後年に生家跡を訪ね「温泉マークの連れ込み宿と、色つき下着を窓に干した女給アパートがぎっしり立ち並んだ猥雑な風景」に逃げ出し「私には戻る〝故郷〟はなかった」と記した(大久保在住者には失礼な記述だな)。そんな路地まで「データ収集」するとは~恐れ入谷の鬼子母神。

 さらに先の路地を歩くと、今度はインバウンドの若いカップルがホテル探しで、辿り着いた先が余りに小さなホテルで、納得出来ぬ呈でスマホで確認の様子。うむ、そうした為にも、路地の詳細データが必要なのかしら。だが「ストリートビュー」で自身マンションを見れば、いい気分はせずプライバシ―侵略云々も頷ける。

 ちなみに新大久保駅地区の全住民の在留外国人率は40%前後とか(東洋inboundsumi.jpg大社会学紀要53巻2号)。当地の江戸・明治・大正・昭和の歴史調べもした小生だが、にわかにコリアンタウン~多国籍タウンになった現・大久保の実態、明日が皆目わからない。

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美尻から人類危機へ思考も乱れ~ [散歩日和]

hip_1.jpg 美尻ブーム。「美尻」検索で多数画像がヒットする。小生、かつて伊豆大島の温泉で同年輩の尻を見て、下の絵を添えてこう詠んだ。「削げた尻湯烟に見ての吾然り」。

 過日、前を歩く方の尻の服シワが、歩く度に左右にダイナミックに躍動する姿に圧倒・魅了されて、つい撮ってしまった。人様の尻を撮るなんぞいけません~と己を戒めて様々に修正しての写真アップです。

 街中での望遠撮影には「盗撮」がつきまとう。小生はツバメ観察中に、巣立った子らの電線集合を撮影中に、オバさんに「盗撮者め」と怒鳴られたことを記した。

 ちなみに今年のツバメ小生初認は3月22日だった。2009年からの小生記録によれば初認はずっと4月で、昨年が3月27日。それより5日も早かった。「温暖化」が進行しているのだろうか。

 そう記せば、数日前に「グレタさん、新型コロナウイルス感染の可能性で自主隔離」の報。またテレビが、気候変動の影響で次々に新たなウイルス(ジカウイルス=ジカ熱、ニパウイルス=オオコウモリ、モリウイルス=永久凍土)が現われているとも言っていた。彼女は地球温暖化とbijiri2.jpg世界規模ウイルス感染の2大危機と闘っている。

 美尻の躍動する服シワから望遠撮影への言及はいいとして、そこから一気に地球温暖化、世界規模のウイルス感染へと思考を強い、言及させる現状は異常事態です。それでも「吾ガ事ニ非ズ」で、美尻に留めた記事にすれば良かったのだろうか。

 昨日、感染防止で書架閉鎖、受付だけの図書館で写真家「ナダール」と画家「ボナール」の4冊を借りて、19~20世紀のパリで遊んだ。二人共、ヌード写真を撮っていた。

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春昼や雲拭く人のまぼろしか [散歩日和]

kumomigaki2_1_1.jpg かかぁに「トイレットペーパーを探しに行くから付き合え」と命じられた。シャッターチャンスは、概ねカメラ不携帯の時にありがちで、ダメ元でカメラを携帯した。

 かかぁが店内に入っている間に、店前で空を見上げると、そこにチャンスがあった。空いっぱいに広がる雲。ビルのガラス面にも雲が映って、高所窓拭き人がガラス面ならず「雲を拭いている」ようだった。太陽か雲の変化でガラス面の雲は数分で消えた。

 小生、若い一時期「山岳会」メンバーだった。ハンマー、ハーケン、カラビナ、そしてザイルワーク。当時は今のような登攀器具はない。ザイルを股から後尻へ。そこから身体の表へ回して肩から後ろ脇へ通して正面でザイルを握る。それで垂直の壁を左右に走り、またスルスルと降下しtbsnews_1_1.jpgたもの。そんなキャリアがあるから、街の高所作業の方々への興味で、ついカメラを向けてしまうが、この1枚は久々の〝お気に入り〟。

 そして昨日のこと。あたしと同じく建物を見上げるテレビカメラがいた。〝特ダネ狙い〟の雰囲気~。カメラ角度から推測するに、狙うは「病室」だろう。彼らに〝特ダネ映像〟が撮れたかは定かではない。(3月30日追記:悲しい結果になってしまいました)

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蹲る鳩、降って来たご婦人 [散歩日和]

uzukumaru_1.jpg 西新宿の歩道で、鳩が蹲っていた。オジさんが腰を屈めて覗き込み、ビル管理の清掃用具を持った青年も覗き込んだが、共に「死んじゃいねぇ」と立ち去った。

 鳩は、自転車が傍を通り抜け、カメラを構えたあたしが近づいても動かず。実は2週間ほど前にも、近所の公園で「蹲る鳩」を見た。鳩に異変でも起きているのだろうか。

 そう思って「蹲る鳩」で検索したら、別に珍しいことでもなく、実に多くの画像がアップされていた。某女優のブログにも「蹲る鳩」写真があり、題名『蹲る鳩』の句集の表題句は「うずくまる鳩に隣りて日向ぼこ」。♪うずくまるハトと凍る街路樹~と歌ったのは「TM NETWORK」で、作詞は小室みつ子。そして今は、世界中の人々がコロナウイルスで蹲っている。

 街歩きは、様々なことに遭遇する。風の強い日だった。十段ほどの階段だが、ご婦人が昇り切ったところで、正面から強烈なビル風をくらってフワァ~と舞い上がり、小生の眼前路面に叩きつけられた。(場所は「野村ビル」裏の北通り)

 プロ写真家ならば、その瞬間をカメラに収めていただろうが、あたしはカメラを忘れて、婦人の手から道路中央まで吹き飛んだ大小の荷物をかき集めていた。街歩きは、ちょっとした事件と遭遇、出会い、発見の連続です。むろんボケ~ッと歩いていても愉しい。だが25日のテレビニュースの見出しは蹲るより酷い「スペインで放置死相次ぐ」。

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microと macro/ bokehと blur/圧縮効果 [散歩日和]

bokaso5_1.jpg 前回のマクロ撮影「紅葉の芽吹きと露」で、初めてキヤノンは「MACRO」で、ニコンは「MICRO」だと気が付いた。小生使用のマクロレンズは「canon MACRO lens EF-S 60mm」。

 「MACRO(マクロ)=大きな、大規模、大局的な考え」の意。「MICRO(マイクロ、ミクロ)=100万分の1.非常に小さいもの、微小、極微、ミクロの世界」の意。キヤノンとニコンは、小さなものを大きく(等倍)で写すレンズを、真逆の言葉で商品名にしている妙~。

 上記に併せて、「ボケ」と「ぼかす」も改めてお勉強です。マクロレンズで撮った写真は、接写=被写界深度が浅く、大きく美しい「ボケ」が得られる。日本語の「ボケ」は英語で「bokeh」。一方「ぼかす」は英語で「blur」。スローシャッター、手ぶれ、雨粒や滴越し、前ボケで撮れば「blur(ブラー)」。♪ぶらりぶらりと云うもんだいちゅう~(長崎ぶらぶら節)と口ずさみながら撮りたい。

futaribokasi.jpg スナップ写真は、基本的には「bokeh・blur」狙いではなく、広角レンズで絞り込んで被写界深度を深くして(パンフォーカス、ディープフォーカス)ピント域を広げて貴重なシャッターチャンスを逃さずに撮るとされている。

 だがソール・ライターは中望遠レンズ多用で「縦位置+圧縮効果」で版画的(平面的)な写真も多いとか。加えて「雪・雨粒・滴などによる〝あいまいさ〟」も特徴とし、そこから「詩的な雰囲気=リリシズム=抒情的な趣、味わい」を生んでいると分析・評価されている。

 過日、あたしは今までは鳥撮り専用の「EF100~400」で、海外旅行者を撮ってみた。F(絞り)を小さくして背景「bokeh」域を広くした写真(上)。F大きめで被写界深度の深い「圧縮効果」(遠・近景両方が凝縮され詰まった感じ)の写真(下)を撮ってみた。

 だが「一眼レフ+望遠レンズ」は、散歩カメラには重過ぎ、かつ盗撮レンズと思われがちで(巣立ちしたばかりのツバメの子を撮っていたら、オバさんが血相変えて〝盗聴者〟と怒鳴ってきた。

 小生は掌に収まる古いコンデジ(28mm~光学12倍=420mm相当)をもって「microとmacro/bokehとblur/圧縮効果」などを試行錯誤(改めて写真のお勉強)をしつつ「街散歩スナップ」で遊んでいる。

 古くなって破棄しようと思っていたコンデジを、今になって使いこなそうとして「バカだなぁ~」です。そこで「ライカ・ミラーレス」のカタログを見ていたら、婆さんが「爺さんは新しいカメラより、新しい墓石の方が肝心ですよぅ~」と言いやがった。

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春時雨わが盆栽も艶っぽく [花と昆虫]

momiji1_1.jpg 新型コロナウイルスのパンデミック、強行したいオリンピック、疲弊した生活・経済の対策~。

 ここは『明月記』を振り返りたい。「世上乱逆追討耳二満ツト雖モ、之ヲ注セズ。紅旗征戒吾ガ事ニ非ズ」。定家はそう記して「雲さえて峯の初雪ふりぬれば有明のほかに月ぞ残れる」と微細美を詠んだ。

 小生も騒々しさ増すテレビを消して、小雨降るベランダで久々に「一眼レフ+マクロレンズ」で植物の微細神秘世界に遊んだ。新芽が春雨に濡れ、その水滴に道路向こうの建物が写っていた。恵みの雨と暖冬で、紅葉は一気に葉を広げる。マクロレンズが捉えた微細世界の妙、そのレンズのボケ具合の美しいことよ。

 この紅葉は小生が、広重『名所江戸百景』の「上野内月のまつ」(清水観音堂)を真似て、紅葉の苗二本が上部で輪になり繋がるように曲げ育てた吾が唯一の盆栽。極めて繁茂旺盛。年に何度も風通りを良くすべくバッサバッサと剪定をするも、腕不足でなかなか良い形に仕上がらない。

 芽吹き~青葉が繁り~紅葉となり~落葉する。そしてまた季節が巡って芽吹きの時期。新型コロナも五輪騒ぎも独裁化する長期政権も、いずれ振り返る時期が来れば「一瞬のこと」。おっとと~「森友公文書改ざん」で近畿財務局職員を自殺に追い込んだ為政者の罪をないがしろにしては絶対にいけない。

 次回は写真の「マクロとミクロ」に疑問を持ったので、その辺をお勉強する。

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五輪は何時やるんか? [散歩日和]

gorin1_1.jpg 久し振りに「新国立競技場」まで歩いた。完成していると思っていたが、未だ工事壁で囲まれていた。競技場の隣に完成済の「日本オリンピック・ミュージアム」前に「五輪マーク・モニュメント」があった。

 新型コロナ影響で五輪への期待も萎み、賑わいもなく、時おり訪ね来るグループが五輪マークで記念写真を撮っていた。その風景を遠くから撮りつつ「今年五輪はあるんか」と呟き、当然ながら「ないだろうな」と思った。

 国家的な事業は、為政者が何かと利用しがちで好きじゃない。前回の東京オリンピックでは小生「東京脱出組」。今回も「やっても・やらなくても、どっkokuritu2_1.jpgちでもよし」程度の関心。

 だが既に膨大な税金が注ぎ込まれている。その対価以上の収入を見込んでのことだろう。スポーツもプロ化が進んでいる。

 そんな政治・経済がらみの大事業。延期ならば「まぁまぁ」だろうが(追記:3月26日の新聞に、延期でも追加経費は数千億円と報じられていた)、中止となれば「五輪後の不景気」など呑気なことでは収まらぬ惨憺たる状況になろう。そして我が国の為政者らは、軽々に「私の責任で~」と口にするも、誰も責任をとらないのが流儀。こんな日本の明日はどうなって行くのでしょうか。

 自慢の新国立競技場も、見方を変えると、こんなにも小さく歪んで見えるのには、ちょっと驚いた。(観音橋際の凸レンズ状ガラス壁YKビルに映った新競技場)

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そこに愛はあるんか? [散歩日和]

love1_1.jpg 「そこに愛はあるんか」は、消費者金融アイフルCFの大地真央の台詞。

 「LOVE」モニュメントは、西新宿アイランドタワー前(新宿警察署の隣の隣)にある米国の現代美術家ロバート・インディアナ氏の作。同オブジェは世界各地にあって、米国ではソール・ライターがスタジオを構えていたNY五番街にもあった(今は撤去?)そうな。

 ちなみにインディアナ氏はソール・ライターより3歳下。彼がNYのロウアー・マンハッタン(ブルックリン橋より南一帯の芸術家街)へ移転して来たのは、ライターが例の『看板描き』を撮った1954年だった。

 さて、日本は今、新型コロナ騒動で荒み、疲弊し始めている。かく云う小生も過日のこと。バスに乗り「ゴホンッ」と咳き込めば、マスクをしているにも関わらず、隣の爺さんが露骨な嫌悪感剥き出し顔で睨み、後ろの席へ移動して行った。あたしは爺さんをバスから引きずり降ろして怒鳴りまくってやろうと思ったがグッと我慢した。

 新型コロナへの不安、感染の恐怖、フェイクニュース~。加えて政治家(特に独断対策)への不信、猜疑、崩れる生活に人々はストレスを溜め、寛容さを失い、人格をも壊し始めているようでございます。街はかくギスギスし、イヤな奴との遭遇も多くなってきています。

 ~ですから「そこに愛はあるんか」への答えは即「あるんです」。そう信じて、人々が穏やかに過ごせますように~と願いたい。(なお写真の人物と文章とは無関係。子供には優しそうなお母さんが付き添って遊ばせていて、手前の女性はスマホで撮ったLOVE写真を確認中でした)

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丸い穴、細長い穴から覗き撮れば~ [散歩日和]

ntvana1_1.jpg 近所の〝日テレ〟こと「新宿イーストサイドスクエア」(大江戸線・東新宿直結)の中から見上げると、こんな穴から空が見える。その日、最初にカメラを向ければ「青空」で、面白さに欠けたので久し振りに「新国立競技場」まで散歩をした。

 その帰路、南方向の雲が次第に広がって、再び穴の下に戻ると、丁度いい塩梅の雲が覗けてシャッターを切った。やはり〝覗き写真〟は面白い。

 次に細長い穴を見上げた。あたしがもし若いソール・ライターだったら、この構図の左端地上に恋人のソームズに明るい色のワンピースでも着せ、風にそよぐ呈でシャッターを切っていたかもしれない。

 穴から覗く雲は「積雲」でしょう。この日の東京は19度。午前中は晴天も、南から雲が広がっntvana2_1.jpgて、遅い午後に〝天気雨〟が降った。

 この角度で写真を撮ると、面白いことに穴から覗く雲が「べったりの雲(白)」だと、眼の錯覚で凸凹が逆に見えたりする。つまり黒線交じりの壁に白テントの屋根が盛り上がって見えたりする。

 若い時分にポンティの「ルビンの壺」、フッサールの「現象学」を読んだことを思い出した。今度、晴天と曇天の時に撮った写真を並べ、凸凹がどう見えるかで「現象学」基礎の復習をしてみましょうかねぇ。

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〝覗き撮る〟面白さ~ [散歩日和]

sakura_1_1.jpg 昨日、WHOが今になって新型コロナ「パンデミック」を表明。「迫る4月経済危機、安倍官邸錯乱す」(週刊文春)、「安倍政権コロナ対策第2弾は〝ケチノロ〟経済クラッシュ寸前」(日刊ゲンダイ)。もはや隠居が言及するレベルではなく〝隠居遊び〟に戻ります。

 さて、ソール・ライターには「ジャポニスム」の影響を受けた大胆構図の写真が多かった。このブログでもカテゴリー「北斎・広重・江漢他」で<ジャポニスム全22回>をアップ済。

 ゴッホをはじめ印象派画家らは歌川広重『名所江戸百景』、葛飾北斎『富嶽三十六景』の構図に衝撃を受け、行き詰まった古典絵画から脱皮した。

 このスナップは、その辺を真似て手前の木(で構図を定めて)から覗いてインバウンド・カップルを撮った。(望遠レンズ向きだが、重いカメラは持ちたくない)

 ちなみに、この松は「多行松」。根元から枝分かれし〝傘〟を開いたように葉が繁る。自然界にない園芸種。英語で「ジャパニーズ・アンブレラ・パイン」。ソール・ライター風写真には、なにかと〝傘〟がからむ。

meiji_1.jpg こんなショットを覚えると、なんだか、まともに撮るのがつまらなくなってくる。だが「〇〇越し」に撮るってことは〝盗撮〟の危険と背中合わせ。シャッターは切れなかったが、松から覗いた芝生で横たわったオバさんの太もも奥が見え、熱く抱擁中のカップルもいた。

 すでに覗きで撮った〝お気に入り写真〟は「ビル狭間越しショット」(写真下)があるが、次は丸い穴、細長い穴から覗いた写真です。

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コロナ不況と歌舞伎町キャバレー [暮らしの手帖]

kabukicyo_1.jpg 専門家の意見を聞かず、文部・厚労の実態を知らず、入念計画もなしに次々と独断~。彼にとって国民は〝こんな人たち(2017)〟ゆえ、頭にあるのは自身の低迷した人気回復だけ。

 「総理、米国がチャーター機で自国民避難計画です。総理も即実施すれば~」。「北海道知事が決断力で人気上昇です。総理も即真似すれば~」。そう囁いたのは今井尚哉(総理秘書官)らしい。政治素人の隠居にそう思わせるのも、国のリーダーながら未成熟な人格ゆえだろう。

 今朝の雑誌新聞広告。「文藝春秋」見出しに「安倍総理よ〝国民を守る〟原点に帰れ」が櫻井よしこで驚いた。もっと驚いたのが「女性自身」見出し。「陽性判定が大量隠蔽されている~病院関係者の怒りの告発」(見出しだけで購読せず。これまた「官邸指示」で厚労省が「言論弾圧」しそう?)。

 そんな魑魅魍魎、いや〝えぇ格好しぃ〟リーダーによる災禍の様相で「勝手にやってくれ」って感じになってきた。あたしはトイレットペーパーに群がる人々のニュース映像から「オイルショック」を思い出した。

 不況になれば、まず「フリーランサー」が先に倒れる。小生は20代半ばからフリーで、自ら選んだ道ゆえ、自分で活路を見出さなければいけません。仕事なく支払いあり。新聞広告にあった高給の歌舞伎町キャバレーに勤め出した。

 そこは突然の不況で食えなくなった青年らの溜まり場で、実に面白い連中が集っていた。ウエイターを経てボーイ長修業へ。全ホステスの源氏名・番号を暗記して扉外で呼び込み。「お兄さんにぴったりの娘が待っていますよぅ~」

 呼び込んだ相手が、以前の仕事仲間だった。彼が見かねて紹介してくれたのが「男女交際誌」編集。そこからまぁ様々な編集仕事を渡り歩いた。そんな噺はどうでもいいかぁ~。

 今回はウイルス相手で八方塞がりです。フリーランサーの青年や幼子を抱く若夫婦らが、あたしの経験したような辛いことになりませんように~と祈るばかり。大丈夫ですよ、きっと乗り越えられますから。(追記:フリーランスの休業補償4100円問題で、御用コメンテーターや首相はフリーランス=フリーターと思っていたそうな。笑わせてくれて、座布団一枚)

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「新聞記者」アカデミー賞3冠受賞 [政経お勉強]

sinbunkisya.jpg 昨年7月に映画「新聞記者」を観たレポート<「新聞記者」出演者・製作者の矜持>の追記に「願わくば一つでも多くの映画賞を受賞して~」と記した。

 そして過日、「新聞記者」が第43回日本アカデミー賞の作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞、脚本賞、編集賞の「6部門・優秀賞」を得たと知った。「安倍一強」を支える「内調(内閣情報調査室)」の暗躍を、若い官僚と新聞記者の側から描き、「忖度・同調圧力」で歪んだ日本の政治、マスコミ堕落を指摘した作品。テレビは同作公開時に映画紹介一切なし。主演女優も〝同調圧力〟を考慮したかで韓国女優シム・ウンギャンさんが出演した。

 上記「6部門優秀賞」は映画人の矜持のささやかな証~と思った。また同映画によって「マスコミ」は少しでもマシになったかと思っていたが、いやはや~、先日(29日)のウイルス感染対策「全国一斉休校要請」の〝丁寧な説明〟「安倍内閣総理大臣記者会見」は、予定された質問(茶番)に応えただけでサッサと終了。

 後日の参院予算員会で、蓮舫議員に追及された首相は「あれは官邸記者クラブの仕切で~」と云い逃れた。「あぁ、マスコミてぇのは何も変っちゃいねぇ。権力の番犬ならぬポチと化したマスコミなんぞ早くなくなっちまえ」です。

 そして6日のアカデミー賞「最優秀賞」発表。大手映画会社関係者中心の投票、独立系の政権批判映画で「最優秀賞」はあり得ぬと思っていたんですが、何ということでしょうか! 最優秀主演女優賞がシム・ウンギョン。彼女の感涙に、あたしももらい泣き。最優秀男優賞が松坂桃季。最優秀作品賞も「新聞記者」の3冠受賞!

 政権批判の同映画製作関係者らの矜持に、多くの映画人らが明日の映画製作に夢を託し、評価したってことだろう。絶望し呆れ諦めていた現・日本だが、ちょっとだけ好きになってきた。

 若者は新聞購読せぬ(20代で約1割。総務省調べ)。テレビ離れも進み、PCやスマホでウエブサイトでの発信・閲覧が定着化している。ちなみに日本アカデミー賞3冠受賞「新聞記者」を例にしも、日テレ「受賞中継」以外は多局では取り上げず、新聞の詳細紹介もない。もっぱらウエブサイトでの話題。また権力が及び難いウエブでは、権力者の隠し事・陰謀・言論統制・言い訳はたちまちのうちに暴かれ拡散される。

 「マスコミ(特にテレビ媒体)VSウエブ番組や映像系」、「マスコミ(大手新聞)VS独立系活字媒体(出版社・ウエブ記事)」の溝が大きく広がっている。後者は権力のポチを嫌って、番犬としての姿勢(ジャーナリズム)が貫かれ、政治を変えようとするパワーが満ちているように感じられる。映画「新聞記者」日本アカデミー賞3冠受賞はとても素晴らしい。祝・祝・祝~。

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昼と夜のタワーの間に~ [散歩日和]

tower2_1.jpg 久し振りに「新宿御苑」へ。インバウンドの賑わいも消え、かつての閑散とした趣に戻っていた。NTTドコモ代々木ビル(ドコモタワー、271m)の背後に「巻雲」がドラマチックに広がっていた。あたかも携帯電波が飛んでいるような感じだが、それは悠久の妙なる美しさ。

 ドコモタワーの25階以上は電波塔で、それを隠してNYビル風を真似た「ハリボテ」。てっぺんの鉄塔は、実は上層部アンテナを操作するクレーンで、使用時にはV字に開くらしい。

 そして夜~。かかぁが「おまいさん、東京スカイツリーがキレイだよぅ」。我家からは「展望デッキ」下は見えずで、今回初めて同デッキより上部までライティング。その趣旨をネットで読めば「オリンピックが近づいて外国人旅行者(インバウンド)の増加が見込まれ、さらに注目をいただくべくのパワーアップライティングです」の説明。「粋・雅・幟」の3変化。

 だが今は「インバウンド」の姿は消え、「五輪開催」も危ぶまれ、「アベノミクス」も安易な「ハリボテ」だったように跡形もなく消し飛んだ。パワーアップ照明は虚しく「マボロシ~~!」です。

 幻らしくブラして撮って、PCでtree1_1.jpg拡大してみたら展望デッキ部分に「Tokyo 2020~」の英文字だろうか~。

 そう云えば「新宿御苑」へ向かう明治通り(大久保通り~花園神社)沿いにホテルが10軒(建築中もあり)もあった。「インバウンド・オリンピック」目当ての突貫工事で竣工だろうが、今は空室ばかりで、早くも「負の遺産」になってはいないかと心配した。

 小賢しいことばかりが目立つ政経状況だが「悠久の美しさ=巻雲」が、たっぷりと心を和ませてくれた。

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GAPと爺さんと赤い少女~ [散歩日和]

minami1_1.jpg 今は街中で多くの方々が「スマホ撮影」をしているので、「ストリートスナップ」も気兼ねなくできる。あたしは「東京見物のお爺さん」の呈で、きょときょと見回しながらシャッターを切る。

 新宿駅近く。「GAP」広告前で、居眠りをする爺さんがいた。GAP広告写真より冴えた青いジャンパー。おや、その手前を赤いリボン、バッグ、スカートの女の子が横切った。」パシャ・パシャ!。 うん、ちょっと〝ソール風の写真〟が撮れたかも。

 写真は素人で、カメラは古いコンデジながら、眼は「人と人、色と色の組み合わせ」の妙を探している。ソール・ライターに教わった「ストリートスナップ」で、街歩きの新たな愉しみです。

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「暖色」を求めて街歩き。 [散歩日和]

kanidoraku_1.jpg 前回「日テレ」スナップで「街には暖色系が少ない」と初めて認識した。ソール・ライターの似顔絵を、また画集『painted nudes』を参考にnude絵を描いた影響もあろうが、街歩きをすると眼が「暖色探し」を始めていた。

 写真は「かに道楽」の〝赤3点揃い〟に思わずシャッター。そこから伊勢丹交差点へ。道路反対側「マルイ本店」1階が「Apple新宿」。夜の店内から白と黄色が洩れ、赤いディバッグと赤いパーカーの金髪染めの女性。ちょっとゴッホ『夜のカフェテラス』風で二度目のシャッター。

 ウォーキングは月平均10万歩ほどだが、かくして街歩き=暖色や冴えた色彩探し、という新たな愉しみが生まれていた。そして翌日は小雨。ソール・ライターが撮ったような「赤い傘」に出逢えるかしらと思ったが、残念ながら赤は、看板とネオンサインだけだった。

akakinpatu_1.jpg 昔々『赤い帽子の女』なる幻のポルノ小説(一説では芥川龍之介作?)があったらしいも、あたしには「赤い傘」を撮るのも幻に思えて来た。

 現実の街には、冴えた暖色・青・緑がかくも少ないのに、絵画になると色彩躍動が多い。マティス、ピカソ、ミロ、ゴッホ、林武、そしてソール・ライターのnude絵も~。彼らに訊けば眼に見えぬ「色彩の洪水」を見るコツが分かるかもしれない。

 そんなことを考えているってぇとソール・ライターの「無機質な街だからこそ、俺のストリート・スナップのように、雪ん中のたった一つの赤い傘が効果的なんだ。そう、絵はまた別問題だなぁ」の声が聞こえてきたような。そうか、次は美しい色を効果的に撮るべく街歩きをしてみましょう。

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