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鳥の敵タイワンリスの卵食ひ [伊豆大島の鳥たち]

taiwannrisu1_1.jpg 昨年のこと、神奈川・舞岡公園で鳥撮りの際に「カッ・ガァッ」の鳴き声に、「あれは何鳥?」と隣の超望遠の老カメラマンに訊けば、吐き捨てるようにこう言った。「鳥じゃねぇ、タイワンリスだ。奴らは野鳥の卵を食い尽くす」。そう言えば、週末大島暮し19年のあたしには聴き慣れた声と遅まきながら気付いた。老カメラマンは野鳥営巣の撮影観察で、卵がリスに襲われるのを目撃したそうな…。

 伊豆大島にはタイワンのリスとサルが大繁殖している。サルについて調べたことがある。…戦時中の昭和17年に大島公園から数匹が脱走。昭和39年の「島の新聞」によれば7~80頭。平成14年の朝日新聞によれば推定2千頭。平成22年1月の「asahi.com」によれば四千頭。リスもまぁ、同じような推移で脱走~繁殖し、現在は計数不能の数万頭とか。湘南のタイワンリスも大島のリスがルーツと聞いたことあり。都は平成20年から毎年補助金約2900万円を大島町に投じて駆除開始中と同comは記していた。

 我が大島ロッジ居間からベランダからもリスを観る。例の鳴き声と木々の揺れに眼を凝らせば、そこにリスがいる。写真は近所のアシタバ畑で撮った。アシタバ(明日葉)と言えば「チン立ち草」とも言うほどの健康草。これと椿の実と鳥の卵(渡り途中の立ち寄りは多いも繁殖の鳥は少ない)を食っているだろうタイワンリスは、まぁ元気溌剌。車で走行中でも、目の前で木から木へ眼にも止まらぬ速さで飛び交っている。「日本野鳥の会」の中西悟堂は「鳥は野に…」をモット―に掲げるまでは自宅で多くの鳥を飼ってい、それらを大島公園に寄贈した。大島公園のリスが野鳥の天敵になろうとは思いも及ばなかったろう。


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