メジロの巣拾ひ仰ぎてカラスかな [新宿御苑の野鳥]
梅雨の曇天続きで、寝転んで読書の日々。身体がなまってきた。バッグに折畳み傘を忍ばせ、久々に御苑に行った。閑散の御苑で、たまにすれ違う方の八割強が若い白人青年ら。早くも夏のバカンス訪日組か。「中の池」沿いに鳥の巣が落ちていた。棕櫚の繊維で繊細かつきれいな半球状。メジロの巣と識別した。抱卵直前に落とされたようで、見上げればカラスの群れが騒いでいた。彼らの仕業に違いない。頭上を睨めば、現場を目撃せず犯人扱いに「そりゃ、濡れ衣さ」と黒羽揺すってふてぶてしいこと。
「メジロの巣」をネット検索すれば、メジロは巣の中で身体をグルグル回しながら丸い巣を拵えるそうな。この時期、木々の繁みを丁寧に探れば、繁殖中のメジロに出逢えるかもしれない。短歌や俳句辞典をひもとけば、多くが「飼い鳥・メジロ」を詠っている。その意では、最近になって自由を得た野鳥と言えるかも。メジロの野にある自由の謳歌・讃歌の姿はいつ見ても愉しい。
2010-07-07 06:15
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