冬の鳰お前の孵化を見届けし [新宿御苑の野鳥]
コブシの綿毛にも似たカイツブリの羽毛。当個体は今年4~6月に亘って「抱卵~孵化~巣立ち」を観察した鳰(にお=カイツブリ)の子。あれから半年後の成長を見れば妙な親近感が湧く。「お前の孵化を見届けたんだぞ」と親戚の叔父にでもなったような気分で、一羽づつ名前を付けてみたい。
振り返れば、カモらが渡り帰った閑散の春の池に鳰が6羽で3番(つがい)。それぞれが浮き巣作りで繁殖気配があったが、実際に抱卵したのは玉藻池のひと番だけだった。その一番子が4羽孵って、それぞれが餌採り出来るまで見届けた。親鳰が二番子の抱卵を始めた頃から連日炎暑が始まって観察中断。果たして二番子繁殖はあったのだろうか。都心公園でも通い続ければ植物、鳥それぞれに「物語」が成り、それなりに面白い。※「見届けし」の「し」は強調の副助詞で遣い方は間違っていないかしら。
2010-12-07 08:26
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