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福寿草ぬくもりで惹く術を持ち [散歩日和]

fukujyusou1_1.jpg 新宿御苑散歩で福寿草開花を見た。ご存じでしたか… 福寿草の黄色い花は、パラポラ(parabolic,parabola))アンテナと同じく太陽光を中心(花芯)に集めて、外気より10度も高くしているそうな。したがって花弁内側はつるつるで常に太陽に向いている。そうして得た温もりで受粉媒体の虫を誘っている。

 こんな事を知るのも写真+ブログ+ネット検索+俳句が相まってのこと。撮った写真を見つつ、まず福寿草の俳句を探してみる。荷風は<日にあたる窓の障子や福寿草>。一茶は<帳箱の上にさきけり福寿草>。この帳箱がわからぬからネット検索すれば、帳場に置く帳簿や筆記用具入れで、どうやら小さなキャビネットらしく机にもなるとか。一茶はその帳箱の上に福寿草の鉢を置いていたんだなとわかる。あたしも一句できないだろうか…。そこでこの寒い時期、凍てついた地に咲いて、受粉はどうするのだろう…とネット調べしたらパラボラアンテナ効果を知ったってワケ。藤沢周平「一茶」には、老いた一茶が32歳の「やを」の股ぐらに冷えた脚を突っ込んで、そのぬくもりに「あぁ極楽・極楽」とつぶやくシーンがあったような。かくして<福寿草ぬくもりで惹く術を持ち>。


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