ヤマシギや亡き愛犬の血が騒ぎ [私の探鳥記]
近くに大勢の鳥撮りがいたが、撮っているのは自分だけ。ヤマシギは肉色の長い嘴を泥ん中に深く差し込んで餌探し。何枚撮っても嘴は泥だらけ。ずいぶん経ってから、あたしのレンズ先に誰かが気付き叫んだ。「ヤマシギが出ているぞぉ~」。ワッと群がる鳥撮り。マヤシギが藪沢沿いに走った。追う鳥撮り。ヤマシギは脱兎のごとく藪ん中に逃げ込んだ。
<ヤマシギや亡き愛犬の血が騒ぎ> ヤマシギは英語でWoodcock。ヤマシギ猟で鳥を飛び立たせる仕事をしていて「cock」からコッカーの名を冠した犬がいた。米国に渡ってアメリカン・コッカースパニエル。実はアメリカで8年、我が家で8年を暮して天寿を全うした亡き愛犬がコッカーだった。今も家族それぞれがお気に入りの遺影を身近にするほど愛し愛された存在。あれは或る夏のこと。海岸の少年らの花火が銃声に聞こえたのだろう、温厚なコッカーが突如猛々しく突っ込んでいった。猟犬の血が甦ったのだろう。きっとヤマシギを見たら先祖の血が騒いで気も狂わんばかりに興奮したかも知れない。
その肉は旨いとか。盛んな猟で保護種になった国もあるとか。その羽模様、夜行性、仕草から不思議系だな。写真下は、鳥撮りに追われてドッコイショと木を跨いだユーモラスなカット。それでも1/160secでブレているからそれなりに動きは早かったん。ライフリスト151。
2011-02-06 05:47
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