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北区の軍事遺跡(3)赤レンガ図書館 [新宿発ポタリング]

kitakutosyokan1_1.jpg 石神井川「紅葉橋」の辺りは、室町・鎌倉から江戸・・・ずっと深山幽谷の趣だった。同橋を渡ると、その先が十条台。かつてここに12万坪の「東京第一陸軍造兵廠」が広がっていた。今は「北区中央公園」「都営住宅」「自衛隊十条駐屯地」「東京成徳短大」他多数学校になっている。周辺には造兵廠の建物名残りの赤レンガが軍事遺跡として散在。

 前回ポタリングは「造兵廠本部」(北区文化センター)だったので、陸上自衛隊十条駐屯地沿いの「北区中央図書館」に入ってみた。大正8年築の赤レンガ「旧・東京砲兵工廠銃砲製造所275棟」の外壁を残し、抱き込むような設計で4年前の平成20年(2008)に図書館が完成。

 まぁ、小樽の赤レンガ倉庫改築の巨大カフェかのよう。吹き抜けのように屋根が高く、制服姿の女性図書館スタッフが歩き回っている。あたしは新宿中央図書館(高田馬場)を含む新宿区内の全九館を自転車で巡りまわって本を借りるのが常だが、中央図書館をはじめ区内図書館は概ね古い建物で、私服のオバさんオジさんらがカウンターに座っている。それらに比し、図書館の概念を変えるかの斬新さ。「カフェ」併設で、オープンエアのテラス、広々とした芝生公園もある。緑地を眺めつつの閲覧コーナーも素敵だ。

 こんな所で本に親しめたらどんなに素晴らしいか。通うは無理と承知ながら「越境利用者カード」を作ってしまった。図書館内の一画に「ドナルド・キーン・コレクションコーナー」が準備中。氏は北区西ヶ原に永年在住で、600冊の蔵書と絵画6点を寄贈とか。

 お洒落な図書館やドナルド・キーン寄贈本。北区は文化的に充実していていいなぁ~と思った。家に戻って「WebOPAC」を検索したら、なんだ!羨ましがるほどではないとわかった。(続く)


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