老が身にはらはらはらや落葉風 [散歩日和]
きのふ、銀杏並木を歩いてゐたら、微風にもかかわらず、一本の銀杏だけが「ハラハラハラ」と吹雪のやうに舞つてゐた。
他の銀杏を見れば、既に枯木あり、黄色の葉を茂らせた木あり。「ははぁ~ん、銀杏つて奴は、一本づつ一気落葉の日ってぇのが決まつてゐるのかも知れぬ」と思つた。
木はいい。春になれば生命を讃歌するかの瑞々しい葉を吹き出す。人は死んだら、おしめぇだ。
テレビで知る著名人訃報に接すると、あゝ、俺より年下だ、年上だと思つてしまふ。60余年めぇには輝くやうな幼子だつたのだが・・・。
2012-12-19 06:18
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