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落つる葉や別れの枝の膨らみか [散歩日和]

karehayo1_1.jpg 灼熱の夏が続き、一気に冬の気配。しかし街を歩けば、眼が秋を探している。高層ビルを背にした桜の葉を撮った。さまざまな色に染まりつつ、虫食いのまま朽ち落ちる風情。だが落葉樹はいい。落ちる葉を見送る枝先に、来春に向けた固い蕾が宿っていた。落葉もまた腐葉土になろう。

 あたしはこの世に、次世代に、何かを残せたか。端から根なし草、風に漂い、やがて朽ちる。そんな「ひっそり」こそがいい。そう呟けば、かかぁが「おまいさん、そりゃ枯れ過ぎだよ」と言った。


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