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御入国お小荷駄曳いて伊勢参り [くずし字入門]

komonjyo8_1.jpg 左記古文書筆写の<解読文+(読み下し文)>棒組

乍恐奉願上候事(おそれながらねがいあげたてまつり候こと) 今度 御入国之節御供相勤候御小荷駄(おこにだ)右口附之者(くちつきのもの)四人、御着城之上、中三日休息仕(つかまつり)罷帰り候筈(まかりかえり候はず)被 仰渡(おおせわたされ)、有難仕合ニ奉存候、付而者(ついては)来ル八日爰元発足罷帰り可申筈(ここもとはつそくまかりかえりもうすべくはず)御座候処、御用済之儀ニ付、右口附之者共 勢州参宮仕(せいしゅうさんぐうつかまつり)、帰着之上人馬共罷帰り候様 仕度奉願候(つかまつりたくねがいたてまつり候)、就夫(それにつき)恐多キ願 品ニ御座候得共(しなにござそうらえども)、馬之儀者(は)口附之者共勢州ゟ(より)帰着迄、此表ニ(このおもてに)差置申度候間(さしおきもうすべく候あいだ)、休息中之御振合ヲ以(おふりあいヲもって)馬宿・飼料代等 被下置候仕度奉願上候(おきくだされ候つかまつりたくねがいあげたてまつり候)、以上

 ここは下世話は現代文訳で。~今度のお国入りで、御小荷駄(荷を運ぶ馬)の口取り(馬子)の者四名、お城に着いて、中三日のお休みをいただき帰るよう仰せつけられ有難き仕合せです。つきましては、来る八日にここを立つ筈でしたが、御用が終わったゆえ、せっかくですから伊勢神社を参拝したく、戻った上で人馬共に帰りたくお願い申し上げます。つきましては恐れ多き願いながら、伊勢神社から戻るまでの間、馬は休息の状態のお振り合い(その場の状況)をもって、馬宿・飼料代などはよろしくお願い申し上げます。まぁ、こんな意だろう。


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