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伊豆大島9「 ロッジの防腐剤塗り」 [週末大島暮し]

wagaya1_1.jpg 海っぺりの家の金属は、あっという間に錆びる。ロッジは木造だがメンテナンスは欠かせない。島に行く度に中野のホームセンター「島忠」で購った4リットル防腐剤を持ち込み、外壁やベランダなどをちょこちょこと塗ってきた。

 今回はひょんな事で、島でケミプロ化成「アリシスステイン(油性 ウォールナット)」の一斗缶=16リットル(防腐・防虫・防蟻木材保護塗料。2万円ほど)が入手できた。次に島に来るまで間が空こうから、一斗缶すべてを使い切ってしまいたい。

 「おまいさん、絵なんか描いている暇はないよぅ」。いやはや大変なことになってしまった。幸い前回の島暮しで脚立を買った。これに乗ってロッジ外壁とベランダ(建物全四面の二面分)を三日をかけて塗った。

 塗っている刷毛が錆びた金属部分に触れただけで、それがボロッと落下した。おぉ怖い・怖い。海辺の家の理想は金具を一切使わぬ建築なのだろう。「錆」は鉄の酸化だ。潮風がいけないのは塩分を含んだ水分が酸素と作用して錆の進行を早めるとか。防腐剤を塗っているこっちの身体も、酸化による老化、塩分による高血圧、血管劣化、痛風などでボロボロ状態。こっちも何時ボロッと逝ってもおかしくない。

 ロッジのスケッチは、今までに何度かトライしたことがある。ここはこういう斜線かなと思えば直線で、直線かなと思えば斜め線だったりで単純なはずの遠近法もままならず、数分で描くのを放棄していた。今回は絵の内容は別に初めて描き通した。描こうという気持ちが優ったのだろう。描くことのひとつの壁を乗り越えたような気がしないでもない。油性防腐剤を塗り終わった後は、この絵より濃い色でテカテカと輝いている。


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