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世田谷の「植草甚一展」へ [スケッチ・美術系]

collage2_1.jpg 新聞の「美術展一覧」に世田谷文学館「植草甚一スクラップ・ブック」展の報あり。新宿から20号線で環八を横断後に左折。「京王芦花公園駅」近くに「世田谷文学館」。自転車で片道10.3㎞、44分、186㎉。

 4月に練馬区美術館「小林清親展」を見た。共に区の企画。新宿からほぼ同距離。「よし、行こう」と思ったのは、若い時分(20代)にPR誌の対談で植草氏に出席いただいた思い出があってのこと。

 当時は氏の文章をよく読んでいての対談企画。当日はタクシーでご自宅までお迎えしたように記憶する。車の中で英語習得のお話などを伺ったような。イヤ、それはその後の諏訪優氏の時だったか。もう記憶も曖昧だ。展示会場の氏の経歴パネルを読むと、早大付属高から早大理工学部中退。早稲田で喫茶店を1年営業とあった。当時のあたしは早稲田在住で、早稲田からの対談依頼書に氏が興味を示したのかもしれない。

 氏はコラージュが得意だった。会場にはコラージュ作品や、絵葉書やマッチ箱の上にガッシュ(不透明水彩)で描いた作も展示されていた。入院中の無聊に、若い頃に好きだった絵やコラージュを思い出して再び熱中とか。71歳で死去。「あぁ」と立ち尽くしてしまった。展示説明文の幾つかにヘンリー・ミラーの名があった。

 絵はヘンリー・ミラーの水彩画を思い出しつつ植草甚一の絵をシュールに描き、コラージュも加えた。煙草とミステリーとジャズと~。ミラーの『暗い春』に「わたしには天使のすかしが入っている」があって、自身の絵の完成経緯を記した文がある。あたしもこの絵にそんな文を添えたいが、長くなるのでやめた。


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