骨董市美女が描ける筆五本 [暮らしの手帖]
「これ一本で百人の美女描けるね」と店主。五百人の美女を描きたく五本購った。筆には中国語の刻印。さて使い心地は?
新宿・世界堂で千五百円と千円の習字細字筆を求め、貝原益軒『養生訓』筆写を始めている。筆の三分の一をほぐす〝筆下ろし〟だが、含んだ墨がすぐ切れてしまう。次は根元まで下ろしてみよう、また習字細筆を水彩画に使ってみたら~とも思っていたんです。
ユニクロダウンの内ポケットに五本の筆を突っ込んでウォーキングを続行。帰りにスーパーへ寄れば、レジ嬢にお釣りの百円玉を落とされた。拾うに屈めば、内ポケットの細筆が折れる。
五本の筆をレジカウンターに置き、百円玉を探した。「ゴメンナサイ」。たどたどしい日本語に見上げれば、中国系レジ嬢が筆を手に「筆下ろし、上手にしてね」と微笑んだ。
2018-12-06 09:32
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