SSブログ

骨董市美女が描ける筆五本 [暮らしの手帖]

IMG_1690_1.JPG 新宿・花園神社で、お酉様の屋台撤去と同時に「骨董市」が再開されていた。ウォーキング途中に覗くと、中国系骨董商が広げた商品群に、箱へ投げ込まれた沢山の細筆があった。三百円と三百五十円の未使用筆。

 「これ一本で百人の美女描けるね」と店主。五百人の美女を描きたく五本購った。筆には中国語の刻印。さて使い心地は?

 新宿・世界堂で千五百円と千円の習字細字筆を求め、貝原益軒『養生訓』筆写を始めている。筆の三分の一をほぐす〝筆下ろし〟だが、含んだ墨がすぐ切れてしまう。次は根元まで下ろしてみよう、また習字細筆を水彩画に使ってみたら~とも思っていたんです。

 ユニクロダウンの内ポケットに五本の筆を突っ込んでウォーキングを続行。帰りにスーパーへ寄れば、レジ嬢にお釣りの百円玉を落とされた。拾うに屈めば、内ポケットの細筆が折れる。

 五本の筆をレジカウンターに置き、百円玉を探した。「ゴメンナサイ」。たどたどしい日本語に見上げれば、中国系レジ嬢が筆を手に「筆下ろし、上手にしてね」と微笑んだ。

コメント(0) 

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。