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掃苔:三遊亭圓朝 [幕末維新・三舟他]

ennsyonohaka_1.jpg 昨日のブログで、二葉亭四迷の「言文一致」が三遊亭圓朝の口演速記をヒントにしたと記したが、その圓朝のお墓が、谷中墓地に向かう手前、さんさき坂の全生庵にあって掃苔した。以下、落語の下町言葉風に記してみる。

 あれは数年めぇのことだ。かかぁと谷中を歩ったんだが、そん時は全生庵門前の圓朝碑を見ただけで、お寺ん中にはへぇんなかったんだ。で、今回はちゃんとへぇって掃苔させていただいた。山岡鉄舟の筆で「三遊亭圓朝舌居士」ってぇ書かれていた。で、圓朝についちゃあ、筑摩書房刊「明治の文学・三遊亭圓朝」を愛読してっから、今度は圓朝はさておき山岡鉄舟にちょいと関心を持ったんだ。それってぇのも今回ポタリングの目的が徳川慶喜の掃苔で、江戸城無血開城の功労者が鉄舟ってんだから、この機会に今までいっぺんも関心持たなかった鉄舟さんを勉強してみようと思ったんだ。

 東京生まれってぇのは薩長が江戸に乗り込んできたってぇのが気に入らねぇ。そのせいか今まで幕末維新ってのに眼を逸らしてきたってぇところがある。最近もそんなテレビドラマがあったようだが、フンッてなもんでいっぺんも観ねぇ。で、ちょいと調べたら勝海舟、山岡鉄舟、高橋泥舟の三舟ちゅうのは共に幕臣で三者三様にえれぇ~魅力的な人物だってことがちょいとわかった。海舟は自由自在、鉄舟は剛直で、泥舟は隠逸と洒脱。ってことで目下、松本健一「幕末の三舟」、山本兼一「命もいらず名もいらず」を図書館から借りて読んでいる。そう、この全生庵は山岡鉄舟が明治維新に際して殉じた人々のために建立したもんで、泥舟のお墓もここにあるってぇじゃないか。で、あたしはこの三舟んなかで、維新からスパッと身を引いて隠逸した高橋泥舟さんが好きかも知れねぇと思いつつ読んでんだ。


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