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佃島の盆踊りは一味違うような… [散歩日和]

 今、永井荷風「濹東綺譚」の挿絵を描いた木村荘八著「東京繁昌記」(昭和33年没/平成5年岩波文庫刊)読書中で、佃島の昔のことが書かれていた。佃島の盆踊りについて「新撰東京名所図会」引用でこう説明していた。…盆踊むかしは江戸市中にも行われしが、久しく絶えてなし。唯佃町のみになおその古風を存し、今に至るまで特許を得てこれを行えり…。どうやら、あたしらが知っている「炭鉱節」や「東京音頭」などの賑やかな盆踊りとは違うような。そしたら4日の朝日新聞・東京欄に「佃島の盆踊り」が紹介されていた。その歴史は320年余り。保存会の方の「派手な賑わいはなく、趣深く、どこか哀愁と無常観すら漂う昔ながらの盆踊り」というコメントもあって、なにやら「おわら風の盆」のようではありませんか。ウェブサイト「盆踊りの世界」には佃島念仏踊りは東京で一つだけ伝承が許された古い盆踊りで、7・7韻の口説きに囃子詞がついたものとか。これはちょっと注目だなと思った次第。今年は盂蘭盆の7月13日から3日間にしめやかに行われるそうな。(写真は2年前の散歩で撮った佃小橋から見た風景。この橋は昭和59年竣工だが、同書には昔の佃小橋の絵が描かれていた。写真右の佃煮「天安」の店暖簾?いいですねぇ。これも同書の明治の大店通りを描いたスケッチに各店が屋号を染め抜いた同じ幕を張り出していた。この幕の名は何と言うのだろうか…)

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