17年来…ついにウグイスを見た [私の探鳥記]
7月6日、神奈川県「舞岡公園」にカワセミを撮りに行った際、ウグイスもカメラに収めることに成功した。「ホー・ホケキョ・ケキョ・ケキョ…」の力強い囀りに木々を探せば、梢頭(しょうとう、中西悟堂 野鳥記を読んでいたら、この言葉に出逢ったんで「天辺の枝」を訂正)にその姿があるではないか。「あぁ、ついに見たぞ、撮ったぞ」と感激しきり。伊豆大島に遊び小屋(ロッジ)を建てたのが平成3年。防風林脇に建つロッジ暮らしは、常に野鳥の囀りに満ちている。その主な鳴き声がウグイスなんです。1年中囀っている感で「ホーホケキョ」と口笛を吹けば、遠近(おちこち)で必ず応えてくれるのだが、その姿をただの一度も晒したことがない。いつかはきっと姿を拝見させていただきましょうと思って17年…。ついに念願叶ったりだ。気になるも、その姿が拝めぬのは彼らが藪の中で囀っているからで、姿を目撃すんのは無理なことと諦めていた。この日も目前の藪で囀っていたウグイスがいて、あたしの口笛に応えてくれるのだが、相変わらず姿は「藪の中」だ。それがどうしたことでしょう、よんどころない事情でもあったのか、高い木の天辺の枝で囀っていたんです。帰宅後、野鳥図鑑で調べてみればモズがウグイスの鳴き真似をよくすると書かれていて、これはひょっとするとモズの間違いかもしれぬと、入念にフィールドマークをチェックしたが、やはりウグイスに間違いない。天は二物を与えず…通り、その囀りに比して姿は平凡だが、これがあのウグイスなんです。あたしを17年間もじらし続けた憎いヤツ…。スズメ目ウグイス科。これにてライフリスト51也。
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