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松田道生著「カラスはなぜ東京が好きなのか」 [野鳥関連本]

karasutokyo_1.jpg すでに大田眞也著「カラスはホントに悪者か」読了で、カラス本2冊目の読書です。大田著は確か九州のカラスだったが、松田著は「六義園(りくぎえん)」を中心に駒込、本駒込、巣鴨、千石4地区の2000年から5年間のハシブトガラス観察記録。あの団地や学校脇、このお屋敷のと身近なデータばかり。当時の六義園には2000羽、少なくても数百羽のカラスがねぐらにしていたとか。著者は上記4地区を順番に早朝散歩観察し、1週間で約1回の割で全地区踏破。年平均57個の巣、延べ286個の巣とカラスの生態を観察。助っ人はカラス観察仲間の主婦・星さん。双眼鏡片手にクリップボードを首に下げ、電力検針アルバイトや不審者に間違われ、時に職質されつつ、毎年3月の巣作りから観察開始。巣の密度や巣作りの実際。そして交尾、子育て、人への攻撃、巣立ち、さらには六義園でのカラス攻撃の危険回避のための「巣落とし」まで関わる地道で丹念な記録。それをおもしろおかしいエピソードや、今までのカラス論文や調査・研究報告をも交えて紹介。楽しく読ませてくれて東京カラスの実態・生態のわかっていること、未だ不明のことなどが明らかにされる。読めばカラスを見る眼が変わってきます。(2006年、平凡社刊)。


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