本田カヨ子「わが青春の谷津干潟」 [野鳥関連本]
昨日朝刊で、NHK「たったひとりの反乱」が谷津干潟の森田三郎さんと知り、新宿図書館をネット検索すれば5冊の関連本ヒット。本田カヨ子著「わが青春の谷津干潟」が近所の戸山図書館にあり、午後には読了。すでに「谷津干潟の自然誌」とサブタイトルされた石川勉「東京湾の渡り鳥」が本棚にあるも、同干潟にこんな物語が秘められていたとは知らなかった。同書にはなぜか森田三郎の名なし。さらに言えば谷津干潟の公式サイトにも同番組の告知なし。なぜ・なぜ…。
昭和49年、谷津干潟はゴミ捨て場に化していた。子供時分に干潟を遊び場に育った森田は、十数年ぶりに訪れた悪臭漂う干潟に衝撃を受けた。以来、ひとりでゴミ拾い開始。拾ったゴミを行政は回収せず。習志野市、千葉県、同干潟を所有の大蔵省、地元民を敵にしての、たった一人のゴミ拾い。そしてコアジサシやセイタカシギの繁殖観察。5年目にして地元主婦数名がゴミ拾いに参加し、地元民を巻き込んだクリーン作戦に発展。平成5年のラムサール国際条約登録までの長い長い闘い…。夜のテレビは同書からいくつかのエピソードをピックアップしたかの再現ドラマ仕立て。
大田区の「東京港野鳥公園」もまた、住民たちが行政と闘って勝ち取った自然保護区で、その経緯は加藤幸子著「鳥よ、人よ、甦れ」に詳しい。いつだって敵は行政。役人が味方じゃないってぇのは悲しいねぇ~。あたしは谷津干潟に一度行ったが足が向かぬ。ここは被写体(鳥)と距離があって超倍率のスコープ向きと判断してのこと。また行ってみようかなぁ。
2009-12-09 08:53
nice!(0)
コメント(0)
コメント 0