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四十から初めの老いのよはひかな [私の探鳥記]

sijyuugara1_1.jpg 昨日ブログで芭蕉翁の俳文「閉関之説」の一部「人生七十を稀なりとして、身を盛なる事は、わずか二十余年也。はじめの老の来れる事、一夜の夢のごとし~」を引用した。そこで先日葛西で撮ったシジュウカラに添える句に「四十から初めの老いのよはひかな」を作った。そしたら何と云うことでしょう、芭蕉句に「老の名のありともしらで四十から」があった。してやったり…。

 シジュウカラの季語は夏だが、都会ではそうではない。炎暑に姿を消していたシジュウカラが秋になると街に帰ってくる。「あぁ、秋が来たなぁ」と思わせる秋告鳥。昨年は10月11日に新宿御苑でちょっといいシジュウカラの写真が撮れた。彼らが戻ってからややするとメジロやコゲラまじりの混成群に出会ったりし、次第に冬鳥の季節に入ってゆく。

 シジュウカラは背の色が美しい。胸には黒いネクタイ。「表」を撮って「裏」を撮る。遊郭言葉に「裏を返す」って言葉がある。初めての出逢いが「初会」。気に入って指名すれば「裏を返す」。三回目から「馴染み」になる。鳥撮り3年目。何度も撮って「馴染み鳥」が多くなった。珍し系に出逢ってライフリスト(目下は147)を稼ぎたいが、「馴染み鳥」と遊ぶのも楽しい。「今度はもっと良い写真を…」と思うのだが、こちらは六十から七十歳へと次第に「あさましうくづをれて」反射神経、敏捷性を失って瞬間のシャッターチャンスを逃がしがちになってくる。


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