をし鳥の群れ舞ひ立ちて夢幻かな [私の探鳥記]
とっさのこと、満足な設定も出来ぬ間にオシドリ10羽程の群れが突然に飛び立った。池奥のノラ猫かのガサガサと発する音と同時のこと。ピントもシャッタースピードもままならず、驚いて手持ちカメラもグラついた。予てより、あの極彩色のオシドリが飛んだ姿の美しさはいかほどのものと夢み、そのシャンスが巡って来たというのにこのざまよ。シャッターは押したが、その美しさはかくのごとくお粗末な絵になってしまった。痛恨ショット。この一瞬は二度と戻ってこない。脳裏には眩い錦絵か金箔の屏風絵、はたまた極彩刺繍かの夢幻。オシドリらも繁殖の山に帰る季節。写真、スランプに陥る。
2011-03-10 03:20
nice!(0)
コメント(0)
コメント 0