産座にと棕櫚採るカラス気魄満ち [私の探鳥記]
新宿御苑ですごい気魄で棕櫚の皮を毟り採っているカラスがいた。向こうから歩いてくるご婦人らがたじろいでいた。
こんな廃材(埋められた棕櫚)ではなく、どこかに生木の棕櫚があるだろうに…。嘴いっぱいに頬張り、より多くと毟り取っている。棕櫚の表皮は細い毛のようで産座向きなのだろう。今までに繁殖期に入った鳥らが、生木の棕櫚に止まって繊維を集めている姿を何度か見たし、落ちた巣の真ん中に棕櫚が敷かれているのも見た。それにしても人を圧倒するほどの気魄こもった棕櫚集め。繁殖の本能、執念、パッションを垣間見た。それに比し、隠居したら“欲”ってぇもんがなんにもなくなっちまった。ふふっ…。
2011-04-24 08:06
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