磯ヒヨや美声聴かせぬ朝の海 [伊豆大島の鳥たち]
今年五月の大島暮しでは、イソヒヨドリの美声を聴かなかった。あれは何時だったか。露天風呂「浜の湯」で夕陽を眺めつつ寛いでいれば、ツバメが上気した頬を掠め、眼を閉じれば脱衣棟の天辺に止まったイソヒヨドリの高く美しい囀りが耳をも愉しませてくれた。「あぁ、至福なり」のひと時・・・。
今回の島暮しも「温泉+夕陽+頬を掠め飛ぶツバメ」まで揃ったものの、耳もウットリの磯ヒヨの囀りが欠けた。至福の全要素が揃うのはままならぬ。
そう言えば、大岡信監修「短歌俳句 歳時記版」4巻を揃えているが、イソヒヨドリ記載がない。磯ツグミ、磯ヒヨ、あぎそ、磯こっこ、磯つむぎ、磯こっけい、岩つぐみ・・・古名を含めさまざまな名を有すというのに、これは手抜かりだろう。
この磯ヒヨを撮ったのは早朝で、囀りを聴くことはできなかった。磯ヒヨが美し声で囀る季節、時間帯って決まっているのだろうか。いつの日かまた「温泉+夕陽+ツバメ飛翔+磯ヒヨの囀り」が揃う日がありますように・・・。
2011-05-30 07:22
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