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去年今年年末ジャンボただの帋 [おくのほそ道]

junbo1_1.jpg 芭蕉は飯坂温泉の近く、医王寺を訪ねて15句目を詠んだ。佐藤継信・忠信の墓の前で涙を流しつつ・・・<笈(おい)も太刀も五月にかざれ帋幟(かみのぼり)>。継信は屋島で義経の身代わりで戦死、忠信は京で義経の身代わりになって自害。二人の息子を失った母を慰めるために、兄弟の嫁が甲冑を着せてみせたことへの供養句。

 金森敦子著「芭蕉はどんな旅をしたか」によれば、芭蕉は医王寺に入らず、笈も太刀も見ていない。兄弟の嫁の像がある齋川にも行っていない。芭蕉は土地を飛び越え、見なかったものを見たように書き、詠んでいると検証。旅を終え、幾度も直した(推敲)紙を貼り重ねたりして5年の歳月を経て「おくのほそ道」完成。幻視・虚構の句、紀行文なり。上野洋三著「『奥の細道』の謎」は、芭蕉直筆の何枚も重ね貼られた下の文字を透視・分析していて面白い。

 それはさておき・・・、「あれもこれも+帋」をいじる。今日は大つごもりゆえ、<去年今年(こぞことし)年末ジャンボただの帋(かみ)>。 皆様の宝クジが大当たりしていますように・・・。良い年をお迎え下さい。


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