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荷風墓見下ろし番うインコをり [おくのほそ道]

wakake1_1.jpg 芭蕉は「封人の家」から「道さだかならざるば、道しるべの人を頼て~」厳しい山刀伐峠を経て尾花沢に入った。山々に囲まれた盆地。今は銀山温泉、花笠踊り、豪雪が有名。芭蕉の時代は紅花産地で、紅花商人で俳人の清風宅を訪ねて10日間滞在。芭蕉3句、曾良1句を残した。まず<這出よかひやが下のひきの声>。どこかでヒキガエルが鳴いている。蚕の飼屋の床下にいるのか、暗く侘しい所にいないでこっちに出てきて鳴きなさいよ。芭蕉はカエル好きだ。

 この句もじりは<大久保の七階下の異国声>。我が街は芭蕉史跡に劣らぬ大人気コリアンタウンになってしまった。昔は静かな商店街だった。ヨン様人気でオバさんが群れ、K-POP人気で若い女性が増えた。コリアンビルも次々建って、人が溢れている。その一画から道路を隔てる我がマンションも侵食されてアジア系住民が増えた。否が応でもコスモポリタンさ。夜中に耳を澄ませば彼方此方から韓国語が聴こえる。

kafuhaka_1.jpg もう一句。<荷風墓見下ろし番うインコをり> 7日土曜日に自転車散歩で雑司ヶ谷の古本市~雑司ヶ谷墓地を走った。鳥の鳴き声に見上げれば檜の洞にワカケホンセイインコがいた。腰に携帯の1万円デジカメで撮れば、洞から雌が顔を出した。繁殖準備でしょうか。檜の下がちょうど永井荷風さんのお墓。根強いファン(あたしも)がいて、お花とワンカップ大関が手向けられいた。荷風さんは帰朝者だが、インコは外来種だ。


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