SSブログ

紅梅や咲くと同時に姥になり [花と昆虫]

koubai2_1.jpg 咲いた梅は、どこか水気足らずの乾いた感がある。花弁、オシベ、メシベも干からびたように縮れ気味。艶がない。そう思えば、節曲がった枝も木肌も、他の木にない枯れ切った風情。いかにも隠居好みぢゃないか。<紅梅や咲くと同時に姥になり>

 従って、梅は開花直前の一瞬が色っぽい。<紅梅の朱唇ほころぶ色気かな>

 写真をよく見ればメシバが3本あった。「八ツ房梅」という種はメシベ8本もあって、八つの実が成るそうな。閑ゆえ、そんな観察から次第に「梅好き」となり、自分も枯れ切ってしまう気がした。いや、待てよ。梅は「枯れた艶」ってぇのを具現した花で、観賞に奥が深いのかも知れない。今度は開き干からびた感の写真で、「枯れた艶」を詠んでみようか・・・。


コメント(0) 

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。