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お歯黒の凄艶秘して花木五倍子(キブシ) [花と昆虫]

hanakibusi1_1.jpg 根岸の「子規庵」の次は新宿御苑ウォーク。年間パスの手続きをして門を入った処に、垂れ穂状の花が咲いていた。かかぁが「馬酔木(あせび・あしび)」と言った。「馬酔木」なら子規の根岸短歌会の、伊藤左千夫らが創刊した機関紙。

 花の様子が「馬酔木」に似ていたが、それは「キブシ」だった。「八丈キブシ」らしい。キブシは「木五倍子」と書く。読めない漢字には、曰くがある。調べたら、こうだ。・・・ウルシ科の木の葉の付け根にできる虫の瘤が「付子(ふし)」。これが徐々に膨らんで五倍ほどに大きくなって「五倍子(ごばいし)」。タンニンを含んで、染料の原料になる。そして、この木(キボシ)の実が、「五倍子」の代用で使われたので「木五倍子」。

 で、これが「お歯黒」の染料になったてぇから驚くじゃないか。今度は逆に「おはぐろ」を漢字で求めれば「鉄漿(てっしょう・かね)」、御所では「五倍子水(ふしみず)」とか。「お歯黒」調べはもっと面白いが、長くなるので今回はここまで。


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