大波や西風たへて島が在り [週末大島暮し]
「島に行ったら、旨いキンメの煮付けを食おう」と思っていたが、海が荒れて十日余も漁に出られずとか。店に地魚はなかった。昨夜のテレビニュースで、八重山諸島では船便欠航続きで食糧、ガソリンが底をついたと報じていた。
十月中旬の大島の海も一見穏やかそうに見え、周期的に大きなウネリが襲っていた。昨年5月、水墨画や浮世絵に描かれる崩れようとする波頭(雪舟波)をカメラに収めたこともあって、この大波も撮ってみようと思った。
欠航、大波、家をも吹き飛ばさんばかりの西の風。不便と自然への怯え。一方、鳥のさえずりや花々に穏やかな気に包まれる長閑さもあり。
大波を撮りながら、・・・ゆえに島だなぁ、島の営みだなぁと思った。厳しさに助け合うことを知る島の人々に、また助けられつつのしばしの島暮し。もっと島を好きになろうっと。
2012-10-19 05:16
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