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薪仕度急ぐがいいと百舌が鳴き [伊豆大島の鳥たち]

mozu2_1.jpg ロッジ・ベランダ前電線にモズが止まった。若い時分はダイビング、ゴルフ、テニス、釣りと遊びに熱中だったが、今はベンチに寝転がって読書三昧。本を読みつつ、手の届く所に双眼鏡、望遠レンズの一眼レフを置いておく。ヒヨ、スズメ、コジュケイは聴き流すが、その他の鳴き声には読書中断で双眼鏡に手が伸びる。そうして撮った電線のモズ。

 ♪アンサは満州へ行っただよ 鉄砲が涙で光っただ~。『もずが枯れ木で』は昭和10年のサトウハチローの詩が、戦後に厭戦歌ニュアンスに変えられて歌声運動で歌われたとか。この詩の裏に関東軍、満州事変、甘粕がロシア侵攻に「大ばくち身ぐるみぬいですってんてん」と戯句を詠って自害した満州国崩壊、太平洋戦争がある。どれだけの血が流されたか。

 日本は良くなっただろうか。復興、高度成長はしたが、その後はなんだか節操なく無茶苦茶になってしまった。モズが「キチキチキチッ」と歯ぎしりしているように鳴いた。 さて、薪ストーブの薪をどう入手しようか。

 百舌鳴くや赤子の頬を吸うときに  其角が二歳になった次女・三輪を詠った句。三輪は六歳で死んだ。その年が明けた宝永四年(1707)二月三十日、其角は「釣がしてえ、兄さんよぅ・・・」とつぶやきなから死んだ。兄さんこと、多賀朝湖(英一蝶)はまだ流刑の三宅島にいた。(夢枕獏『大江戸釣客伝』より)。


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