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ウソの群れ鷽替えできぬ糊塗晒し [私の探鳥記]

uso3_1.jpg 大晦日に自宅前公園で見た「ウソ」。鳥撮りだった血が騒いで、元旦朝「ウソ」を撮った。ウソは群れていた。大雪の影響か。上が♂。

 「鳥撮り」はやめた。160種ほど撮ったが、その先は珍鳥の部類。季節巡りへ心寄せるには、かけ離れた種だろう。だが珍鳥・稀少種には惹かれる。撮った人が羨ましい。秘密の場所が気になる。現場に行けば鳥を留める餌付けがされ、いい写真を撮ろうと喧嘩も始まる。撮影機材への欲も湧く。心が卑しくなりそうで、それ以上の鳥撮りはやめた。

 しかし160種ほどの野鳥は、四季の移ろいに心を寄せる拠りどころ。人の営みに寄り添っている。「いまは山茶花にメジロが群れ、その混成にシジュウカラ、エナガ、コゲラ、キクイタダキが混じっていようか。蕾や残り実に集う野鳥らは・・・」と思う。「ウソ」はソメイヨシノの蕾を好むが、写真の木の粟粒のような実を啄んでいた。なんという木だろう。(紅葉のプロペラ状の真ん中の種を食べていた)。風流領域だな。

 「ウソ」の群れを撮って、季重ね承知、世相詠む新年川柳・・・。<ウソの群れ鷽替えできぬ糊塗晒し> 原発事故は「鷽替え」では到底拭えぬ汚染が人々を苦しめる。安全神話の糊塗がバレた。進まぬ復興、領土や基地問題、日中韓外交、政治家の利権・保身、格差問題、膨大な借金、老後不安、子を産めぬ環境、過疎の村々、孤独死、教育現場、シャッター商店街・・・。歳時、風流の「鷽替え」では収まりきらぬ段階に入って「日本、正念場」。


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