頬掠めツバメ返しや浜の風呂 [週末大島暮し]
4月8日に大島・岡田港着。まず「ツバメ」に見惚れた。昨年の新宿でのツバメ初認は4月4日だが、今年は未だ見ぬままに島に渡った。岡田港でツバメに逢えるかしらと・・・。
「いた、いたっ」。岡田港周辺を幾羽ものツバメが飛び交っていた。ここのツバメは、港片隅の雨水溜まりの土で、軒下に巣作りをする。だが今年は島も渡りが遅かったか、蜂の巣を突っついたように落着かぬ。
島では元町近くの露天風呂「浜の湯」で夕陽を楽しむ。管理棟の天辺でイソヒヨドリが囀っている。湯と囀りにうっとり。眼を開けると、頬を掠めてツバメが飛んだ。カラスとトンビのモビング(擬似攻撃)も見て、やがて伊豆半島に夕陽が沈む。
東京に戻ってマンション7Fのベランダに出たあたしの頬を、ツバメが掠め飛んだ。営巣は二軒隣マンションの地下駐車場。「キチキチッキチッ」と鳴き声を残し、鮮やかなツべメ返し。カメラがフォーカス出来ぬ速さゆえ、標準レンズで被写体深度を深くし、ファインダーを覗かずに連写する。
ツバメはこれから抱卵、育雛、巣立ち、親子の飛翔を楽しませてくれよう。昨年のツバメ句「頬掠め鳴き声残し遠ツバメ」に比し、今年のツバメ句は冴えぬ。
2013-05-06 06:51
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