SSブログ

(5)くずし字や黄色や春の本遥か [くずし字入門]

edosyo2_1.jpg 初編「叙」後半も、講義最後に先生が配布下さる「釈文」とは別に、自分流の講義メモをアップする。うむ、なかなか手ごわい。大田南畝、山東京伝らの黄表紙、絵草紙、洒落本、春本を読むには道はるかなり。

 中古の風俗を(写真頁、ここから)見(みる)尓(に)足(己=こ)れ里(り)。然(志可)る尓(に)名所古跡といへども。多(お・ほ=本)く星霜を経(ふる)尓(に)及びて沿革(ゑん可く)春(す)ること那(な)き尓(に)あら春”(ず)。

 這回(こたび)頻(志きり)尓(に)思(おもひ)起(おこし)て。廣重子(ひろ志げし)に需(もと)免(め)現存の。在(あり)さ満(ま)を画(えがゝ)せハ。再刻(さいこく)の時(とき)至(いた)るも。書肆(志よし)金幸堂(きんかうどう)が丹誠(たんせい)にて。遠国(をんごく)他郷(たきやう)の褁(つと)尓(に)宜(よろ)しく。

 新古(志んこ)を並視時(ならべみるとき)ハ。時勢を知(し)流(る)の一助尓(に)庶(ちか)し。再刻(さいこく)成(なる)の日余(よ)に序(志”よ=じよ))を請(こふ)。余(よ)速(すみや可)に筆越(を)採(とり)。その来歴(らいれき)を述(のべ)てもて。端書(はしがき)尓(に)換(可=か・ゆ)るといふ。

 難しい。が、恐らくあたしと同年配だろう隠居爺さん・バアさん方の約七十名が、講師の一語も聞き逃すまいぞと真剣に取り組んでいらっしゃる。休憩時間には、講師の元に走り寄って質問攻めの方々もいる。鳴呼、老いて、かくも真摯な勉学の姿を眼にするとは。皆さん、お勉強好きです。


コメント(0) 

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。