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11)くずし字や解読残し梅雨の鬱 [くずし字入門]

mitunaru_1.jpg 「古文書講座初級編」全五回。はや四回目で『絵本江戸土産』四編へ。当初は皆目わからなかった「くずし字」も、予習する余裕が生まれた。たどたどしくも、おやまぁ、なんといふことでしょう、最初の頁が二ヶ所を残して読み切れたじゃありませんか。読めぬ個所は写真左と「途王多流」。

 その日の講義冒頭に、先生はこんな話をされた。「学生時代、先生に“この字は”と質問すれば“わかりません”。 あぁ、先生でも解読できぬ字があるんだとホッとした。先生は我が国の一人者ですから、先生が解読できぬということは、日本の誰もが読めぬといふこと。読めぬ個所は前後の文脈、文字からさまざまに推測して答えを探って行きましょう。今回は私にもわからぬ個所があって、講義間際まで考え込んだ所があります」

 フムフム・・・。あたしが読めなかった箇所を、講師は「其密なること至らねば」としたが、なんと受講生の一人が「これは耳(に)のくずしではないか」と発言した。講師も「こと」を「に」と訂正された。あたしは「禰」のくずし字も読めなかった。また次に出てくる「途王多流」も考え込んだ。「途=と=みち」で「道わたる」の意とやっと納得した。

 講師は「くずし字は三ヶ月睨んでいれば、八割は読めるようになりますが、その先が難しい」ともおっしゃった。異を発言した受講翁の机を見れば、相当に使いこんだ「くずし字用例字典」あり。初級編講座とは云え、まっさらな初心者(小生)から、郷土史などで古文書と取り組んでいるだろう上級者までが受講しているらしい。

 八割読めたその後は、漢字の「くずし字辞典」はもちろん「漢和辞典」「古語辞典」総動員の領域らしい。限りなく奥が深そうです。


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