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版画「牛込揚場丁」をペン+水彩で [スケッチ・美術系]

usugomeageba1_1.jpg 先日、新宿御苑でお会いした水彩画家さんの教えを忘れぬよう絵の練習。本来は野外でイーゼル・スケッチだが、恥ずかしい+無精=机上レッスンと相成候。題材は也有『鶉衣』の「隅田川涼賦」で牛込から隅田川へ出る文を読んだばかりなので、広重の団扇絵「どんどんの図(牛込揚場丁)」(現・神楽坂下と飯田橋辺り)をペン+水彩で興じてみた。

 まず鉛筆で舟の、滝の、家並みの各アタリ(点を付ける程度)をとった。次に0.3㎜ボールペンを動かしつつ形を決めて行く。そして透明水彩絵具(買ったゾ~)で着色。広重の版画は水や空が鮮やかなプルシャンブルーで濃淡のメリハリ効いている。

 濃い色で描き出せば、かかぁが飛んで来て「おまいさん、御苑の先生は二日経ってからジワッと浮き出てく超微細な中間色が水彩の魅力と言ったじゃないか。もっと・もっと薄くぅ~」と言う。濃淡メリハリの広重版画、御苑の先生の超淡彩のどちらでもない珍妙な絵になってしまった。

 今までの水彩画二点は「不透明水彩」で、これが初「透明水彩」。失敗も当然か。透明水彩はもっと色を混ぜぬと落ち着いた色気にならない。そうだ、水彩入門書で見た画家らのパレットの汚さよ。ウヒャ~と思ったが、あれで丁度いいらしい。なのに小生はひと筆毎にパレットを洗っていた。「ええっ、透明水彩絵具はチューブからパレットのポケットにグチャッと出して、数日かけて乾燥させて固形絵具のように使う」。うわぁ、それも知らなかったゾ。

 先日も万年筆で絵を描くなら顔料系インクと初めて知った。セーラーの「超微粒子顔料ナノインク・極黒」を購い、パイロットインク「竹炭」と入れ替えた。なんとまぁ、滑りの良いこと。その上から水彩を塗っても滲まない。初めての世界は知らぬことばかり。

 あすからパソコンなしの大島暮し。スケッチ三昧で多少は上手くなって帰ってこれるように、この珍妙な絵をアップさせたまま、しばしブログお休み。


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