ヘルマン・ヘッセの水彩画 [スケッチ・美術系]
新宿図書館の「水彩画」検索で『ヘルマン・ヘッセの水彩画』がヒットした。ヘンリー・ミラーの水彩画集はないが、ヘッセの同書は四谷図書館にあり。どんな絵なのだろう。
ヘッセは少年期に読む小説だが、大人になって購った本がある。平成八年刊『庭仕事の愉しみ』。伊豆大島にロッジを建てた五年後。初めて自分の庭を持って、庭仕事の真似事を始めてい、同書をフムフムと頷きつつ読んだ。やがてガーデニングとやらにも熱中した。しかし庭の草木ばかりではなく、周囲をも枯れ地に一変する酷い塩害に幾度か襲われて諦めた。今は草刈機をぶん回して長く繁った雑草を刈るだけ。
ヘッセ『庭仕事の愉しみ』を経て、次に出逢ったのが『ヘッセの水彩画』。彼の絵は色彩豊かで、小・中学生が描くようでもあり、イヤそうではなく、マティスの風景画のようだった。
ヘッセが本格的に絵を描き出したのは四十歳からで、南スイスのイタリア国境際の湖畔の村モンタニューラに移住して、生涯を閉じるまで描き続けたらしい。約二千枚の絵が残されているそうな。
いずれかの絵を模写しようと思ったが、その気にさせるてくれる絵はなく、先日知ったグレー系以外で明暗を描く「カマイウ(Camaieu)技法」で、ヘッセの顔を描いてみることにした。エンピツやボールペンのデッサンなしで、いきなり薄いセピアで描き出して、次第に濃いセピアで形を整え、濃淡をつけ、最後に肌色をサッと塗った。余り似ていないが、まぁ、ひとつの描き方を知った。
2015-07-10 06:16
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