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グリザイユとカマイユとは [スケッチ・美術系]

chert1_1.jpg 中村彝(つね)「少女」模写遊びで「黒(black)を使ったが、透明水彩は黒は使わず、補色(反対色)を混ぜて黒代わりにするのが定石、上手なやり方らしい。ならばと黒っぽい補色サンプルを作ってみた。いろいろな色の組み合わをしていて、なんか子供時分に戻ったようで、とても愉しかった。

 黒系、グレーで描くのを「グリザイユ技法」というらしい。「Grisaile=灰色」。モノクロで濃淡を付けた後で着色する。またモノクロ以外、例えば褐色(セピア)で明暗を描くのはカマイユ(Camaieu)技法とか。これまたその上から着色するといい味が出るらしい。

 そうならば試みなければ前に進めない。また白は塗らずに紙の白を残すための「マスキングインク・筆洗い液・筆代わりの鳥の羽」も揃えたが、これも未だに試みていない。新しい試みは億劫で面倒臭い。老いなのか。まずは前へ踏み出すべく「混色サンプル」を作ってみた。

 補足)では透明水彩の絵具セットに、なぜに使わぬ白と黒が入っているのか。子供みたいに質門したいが、こう記された一文に出逢って謎が解けた。「白(チャイニーズホワイト)を混ぜて〝不透明水彩〟にして使います」。ならば黒(アイボリーブラック)も同じなのだろう。つまり透明水彩は、白や黒を混ぜて不透明水彩として使ってもいいんですよ、という意らしい(ったく、初心者は世話が焼ける)。

 いや、透明水彩でも色(顔料)によって、それぞれ透明度に違いがあるらしい。混ぜても濁らない絵具があれば、混ぜたら透明度がなくなる絵具もあるらしい。もっと勉強、もっと経験を積まなければ使いこなせない奥の深さがあるらしい。「イヤイヤ、難しく考えずに、描きたいように描けばいい」という意見もある。


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