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透明水彩で油絵風に~ [スケッチ・美術系]

tosiko1_1.jpg 絵を描き始めて約二ヶ月。透明水彩の使い方を未だ知らず、描く力も得ぬが「やっちゃいけない」タブーはやってみたくなる。

 机の後ろにファックスがある。壊れた排出用紙ガイド板の代わりに『中村彝画集』(表紙が「少女」)が立て掛けられている。「少女」は新宿のカレー屋・中村屋の娘(相馬黒光の娘・俊子)がモデルで、ルノアール風に描かれている。着衣画だが、ほぼ同じポーズで豊満乳房の裸絵もあって、そんな絵をコッソリ描いたり、また彝の健康も優れぬことから、黒光は二人の交際禁止・結婚拒否。傷心の彼は伊豆大島へ渡った。

 その油絵を透明水彩で模写してみようと思った。透明水彩は透明度が特徴ゆえ、サッとひと筆がいいそうな。濃い色の重ね塗りはタブー。タブーは犯したくなる。透明水彩でどこまで濃く描けるか。入念模写ではなく初心者の即興模写で、濃い色を重ね塗ったら、それなりに「ふ~ん、透明水彩でもこんな風に描けるんだ」とちょっと勉強になった。

 なお「俊子」は後にインド独立運動家で亡命のボースと結婚。中村屋にカレーをもたらせた。拙い我が「少女」模写を見ながら、今夜は中村屋のレトルトカリーを食おうと思った。中村屋でカレーを食えば高いが、レトルトカレーはスーパーで200円台。+ライスだけで夕食になる。貧乏隠居の財布が淋しい時には大助かり。中村屋レトルト〝インドカリー〟は安いが、油絵のように深い味わいでなかなか旨い。


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