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Windows10から8.1に戻す [暮らしの手帖]

windoeskaki_1.jpg ここ最近、パソコンを起動すると「Windows10無料ヴァージョンアップのお薦め」が立ち上がった。昨年2014年3月に新パソコン「HP pavilion」にした際に「Windows8.1」になり、それに慣れた頃。老人ゆえ「新機能」より「慣れ」重視。〝新機能は結構です〟と無視してきたが、〝予約・無料〟にひかれて、ついクリックしてしまった。

 かくして「Windows10」になった。よく使う「フォト」アプリを開く。おぉ、使い勝手が良さそうな。フムフム、ここは〝マニュアル本〟が必要かも。さっそく新宿「ビックロ」地下「ビッグカメラ」パソコン書籍コーナーで『できるWindows10パーフェクトブック』を購った。1480円+税也。同店を出て次に「世界堂」で水彩用紙と今まで持っていなかった形状の水彩筆5本を買った。老人にも訪れた〝新しい秋〟の始まりです。

 が、そうは問屋が卸さなかった。どこをいじったか「お気に入りリスト」が消滅していた。改めて最初に登録したのが新宿図書館の蔵書検索サイトで「あぁ、これが俺の生活なんだ」と改めて認識した。そうこうしているうちに、今度は「スリープ」「シャットダウン」からパソコンが立ち上がらなくなった。モニター故障かと思ったがそうでもない。突然のパソコンなし生活。息子に「ヘルプ」。「ダメだよぅ、新しいもんにすぐ飛びついちゃ。まずは不具合が多いのだから」と旧ヴァージョン復旧で、パソコンが動き出した。

 パソコンなし生活で、読書と絵を描く日々。目下の読書は藤田嗣治から佐伯祐三関連書に移っていて5冊ほど読んでいる。その中の一冊に「彼の絵の特徴はパリの街並みの壁やポスターに書かれた文字だが、実は佐伯はこれが不得手で、妻・米子が平筆で描き加えていた」なる記述があった。つまり佐伯絵画は夫婦合作で、そんなところから真贋事件も起こり、佐伯の早過ぎる死も招いたとあった。

 藤田嗣治と同じく佐伯祐三関連書もそれぞれ内容が大きく異なる。詳細は謎多しだが、30歳にして体調不良(結核)、精神異常、自殺未遂、病死。それを追うように14日後、6歳の娘・弥智子を小児結核で亡くすという事実は変わらない。晩年のパリは重く暗い。パソコン不具合ならば、従来ヴァージョン復旧でやり直せるが、狂い始めた人生のリセットは難しい。そんな事を思いつつ、佐伯祐三風バック色?に平筆で不透明水彩のパーマネントホワイトで「Windows10」と描いてみた。


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