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新芽と妖しい穴の物語 [週末大島暮し]

sinme3_1.jpg 庭の雑草を刈ったら、塩害で朽ちたはずの「グミとクチナシ」の根元から新芽が出ていた。また大きく育って花や実をつけてくれるだろうか。おや、そのグミの木の下に穴が空いていた。 

 以前、松喰虫にやられた松を取り去った跡の穴があって、そこで庭仕事をしていたら、ムッとした臭気がしてヌッと大ヘビが這い出てきたことがあった。以来、穴は恐くて埋めることにしている。

 運んで来た土を穴に入れると「あぁ!」。スゥ~ッと吸い込まれたじゃないか。ドキッとした。再び土を盛れば、また吸い込まれた。外見は凹状に過ぎなかったが、これは相当に深い穴らしい。何度か穴に土を盛って足で押し固めた。いったい、この穴はなんなのだろうか。

 そう云えば、ロッジ前の雑草を刈っていた時だった。一瞬の事で確証はないが、白毛に茶毛混じりの少動物が草の中から走り去ったような気がした。そやつが棲んでいた穴だろうか。島には動物園から逃げ出して野生化した異国のサル、リス、キョンが大繁殖している。

 「グミとクチナシと妖しい穴」。これ、庭の片隅わずか1㎡内の出来事。それだけで充分に歓びと驚きがある。大島はまさに「超ワンダーランド・アイランド」。あたしはボケ始めた隠居爺だが、島での暮しはワクワク・ドキドキ。少年時代に戻ったかの日々になる。


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