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画家と野鳥 [私の探鳥記]

inko1_1.jpg <マティス・メモ>が飽きてきたのでブレーク。机に向かっているってぇ~と聞き慣れぬ鳥の声。「ハハァ~ン、来たな」。実は数日前にも同じことがあって、ベランダ手すりに見慣れぬ鳥が止まっていた。ガラス窓+網戸越しに写真を撮ったが、それではハッキリしない。

 「また来る」と思って、網戸なしにしておいた。その鳴き声が聞こえて、ガラス戸をそっと開けてベランダに出て撮ったのがこの写真。インコで野鳥的認知されているのは大きな「ワカケホンセイインコ」だが、これは逃げた「飼い鳥インコ」(コザクラインコ?)だろう。常緑樹の緑と赤く染まった紅葉に見事に溶け込んでいる。

 ここは新宿大久保。背伸びすれば歌舞伎町が見える地のマンション7Fだが、実に多くの野鳥が飛んでくる。先日はオオタカ〝幼鳥〟(それはチョウゲンボウと指摘されたが、オオタカの幼鳥にも同じような縦斑あり)が、前の建物換気函に止っていた。

 概ね双眼鏡や望遠レンズで観る・撮るが、我家ベランダまで飛んで来るのはスズメ、ヒヨドリ、カラス、メジロ。それにインコが加わったってことになる。マンション管理人は白い鳥も極彩色の鳥も飛んで来ると言うが、鳥は撮らなきゃ証拠にならない。

 先日記した画家・熊谷守一翁は極貧で食い物もないってぇのに、20数種の野鳥を飼っていた。故郷の知人がカスミ網で獲った野鳥で、金なし暇ありゆえ自作鳥籠を作って縁側にズラッと並べてクロジ、アオジ、ヤマバト、イスカ、アカウソ、クロウソ、ジュウナイスズメ、ベニマシコ、カワラヒワ、イカルを飼っていたと自著に記していた。

 マティス晩年のアトリエは熱帯植物園みたいで、観葉植物と鳥がいっぱいだったとか。野鳥は多い時で300羽とか(ホントかいなぁ。美術書は余り信用できない)。そう云えば私は未だ鳥を一度も描いていない。コザクラインコはこの冬を乗り越えられるのだろうか。スズメの群れと一緒にいて、飛ぶのも達者だった。


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