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福寿草と日本水仙を描く [花と昆虫]

fukujyuhoa1_1.jpg 半年振りに「花」を描いてみた。初心者ゆえスケッチの教本(平山郁夫著)の記述を思い出した。概ねこんな内容。「線には速写もジワジワと引く線もある。花鳥は繊細で複雑な形を写し取るのが肝心。感情を抑えて微細に描きましょう」。

 慎重に観察しつつ描けば、この福寿草の花は開き過ぎだなぁと思った。確か咲き始めの形は大鉢かパラボラアンテナ状。弱い冬の陽を花芯に集めて温度を上げて虫を誘っていたはず。開き具合には〝花には花の事情〟があるらしい。花言葉は「永遠の幸福」だが〝毒草〟ゆえフキノトウと間違えて食せば一大事。

fukujyu5_1.jpg 日本水仙の花弁は6枚(外側3枚はガク)で、白く柔らかそう。中心に筒状の「副花冠」あり。ここが肥大の「ラッパスイセン」など多種あり。

 水仙句は多いが、日本水仙の特徴を詠んだ芭蕉句「其にほひ桃より白き水仙花」。白い花弁が引き立つ。白樺派・木下利玄に「真中の小さき黄色のさかづきに甘き香もれる水仙の花」。副花冠を詠っている。

 花を描くのは難しかった。描き終えてネットで花の絵を見た。梅や桜は概ね図案化された描き方が多くて面白くなかったが、福寿草や水仙は描き手それぞれに捉え方、描き方があって面白かった。花を描く画家は多い。〝花を描く〟楽しさが少しわかったような気がした。ジワジワ線で描いた後は、速写(の線)で福寿草の花を描いてみた。


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