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寒桜撮らずに描くぞ今年から [スケッチ・美術系]

toritori3_1.jpg 春の陽気。新宿御苑へ行った。例年より早く寒桜が咲き、群れ舞うメジロを撮るカメラマンが大勢いた。それは小生にも欠かさぬ〝春の行事〟だったが、今年はクロッキー帖にカメラマンの後ろ姿を描いた。十人も描いたか。立ったまま左手でクロッキー帖を支え、右手で鉛筆+万年筆は極めて不安定。帰宅後に二人分を彩色で仕上げた。

 御苑は野鳥撮影とスケッチのご年配方が眼に付いた。野鳥撮影の方は概ね個人か数人で「何か(珍しい鳥が)出ましたか」と声を掛ければ、よほどの狷介翁でなければ野鳥談義が始まり、撮った写真を見せても下さる。「トモエガモがまだいますよ。ホラ、綺麗でしょ」と長玉(超望遠)のご婦人。

 一方、スケッチの方は何故かグループで、携帯椅子に座って彩管を揮っていらっしゃる。そのなか、とても素晴らしい絵を拝見して思わず「凄い、素敵」と口に出た。画面一杯に大樹の幹を色彩豊かに描いていらっしゃった。スケッチ紙は「ブロックタイプ」。画材は「色鉛筆と透明水彩です」と教えて下さった。グループの先生だろうか。

 実はあたしも携帯椅子に座り、さらには画架を構えた安定した姿勢で写生をしてみたいが、他人が行き交う場では恥ずかしくて出来ない。あたしにはどこかに「絵はこっそり描くという〝後ろめたい〟気持ち」があるらしく、これは何なのだろう、問題だなぁと思った。カット絵は〝後ろめたい気持ち〟で背後からこっそり描いた絵。


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