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梅は一筋縄で行かない [花と昆虫]

mitabiume1_1.jpg  新宿御苑の「梅」が満開です。「梅」は撮るも詠むも苦手です。かつて咲き始めの梅を撮ったが、花弁やオシベが水気足らずで乾き縮んだ感。そこで「紅梅や咲くと同時に姥になり」と詠んだことがあった。

 紅梅の蕾のほころび始めは、ピンクがちらっと覗いて妙に艶っぽい。「紅梅や朱唇ほころぶ色気かな」。蕾が割れた瞬間を「春近し朱唇を割ってぽっと咲き」とも詠んだ。しかし梅は300種もあるとか。撮っても詠んでも、種によって趣が違う。一筋縄では行かない。あの節くれ立ち苔むした幹からして小難しい。

 「おまいさん、湯島天神へ行ったことがないよぅ」と新宿生まれのかかぁが言う。そこで大江戸線「上野御徒町」下車で行った。「梅まつり」で大賑わい。「宝物殿」に入ったら、なんと!横山大観、菱田春草、川合玉堂、奥村土牛、杉山寧、伊東深水、前田青邨など日本画の巨匠らの梅の絵が一堂展示。ベストタイミングの絵画鑑賞なり。だが描かれた梅は、紅梅の一重の丸みのある5枚花弁ばかり。節くれ立って苔むした枝・幹で画面構成がされて鳥が止まっている。まぁ、同じような絵ばかりだった。

 あたしは新宿御苑の梅を描こうと試みた。だが一重の白梅はあるも「一重の紅梅」は見当たらず。結局「八重の紅梅」をスケッチ。最初は不透明水彩で入念に描いたが、上手く描けなかった。ならばと〝速写+透明水彩〟で描き直し。「梅」は撮る、詠むに加えて「描くも苦手」と相成った。来春には上手に描けるようになるだろうか。


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