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日本のルソー、横井弘三展へ [スケッチ・美術系]

yokoitirasi1_1.jpg 久し振りに自転車に乗れば大腿四頭筋がきつかった。脚が萎えていた。GW後の伊豆大島でボケ~ッと過ごしていたせいらしい。身体を動かさないといけない。加えて野暮用続きでブログを更新する気も起きない。

 野暮用が途切れて「若冲展」へと思ったが、ネット調べで超混雑・長蛇の列とか。〝並んでまで食いたくない〟主義は〝並んでまで観たくもない〟。

 そこで自転車で中村橋の練馬区立美術館「横井弘三の世界展」へ行った。閑散とした会場で〝日本のアンリ・ルソー〟の作品群を堪能した。ルソーと同じく独学だが、第2回二科展(大正4年)初出品で、第1回樗牛(ちょぎゅう)賞。翌年に二科賞。〝素朴絵〟は文人画にも、表現主義系にも通じる一面あり。

 会場に入ると、まず若い日の「小笠原島旅行」写生作が展示されていた。なんと、そこに大島「元村風景」と題された作あり。日本のルソーさんが小笠原に一ヶ月滞在したのは大正12年で、伊豆七島の写生旅行は昭和2年、38歳の時らしい。ゆえに元村には未だ港はなく、杭打ちの桟橋から中型木造船へ、そして沖に蒸気船が停泊している図。

 彼には昭和3年刊の『東京近海 島の写生紀行』があるとか。同書には他の伊豆大島スケッチが幾作もありそうで、試みに東京都立中央図書館の蔵書検索をすれば閉架にあり。同館へ行った際に、ぜひ閲覧してみようと思った。

 チラシの自画像は制作年不詳だが晩年70代の作だろう。小生も老人ゆえに、こんな自画像を愉しく描ける心持になっていなければいけないと思った。


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