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遠山金さん&江戸の時間 [くずし字入門]

5-1komonjyu2_1.jpg 九月中旬から毎日曜に二時間五回の「古文書中級講座」(新宿歴史博物館主催、久保貴子講師)を受講した。講師は何度も「復習が肝心」と繰り返した。「狂歌入東海道」シリーズが終了し、お勉強ノートでもある弊ブログで順不同で少しづつ復習です。

 右ハ、昨廿日昼九時頃、高田四家町家持(いえもち)留五郎家前二而(て)不知子細(しさいしれず)、前書両人二而及口論(口論に及び)万之助義、半右衛門頭江疵付(きずつけ)、同所へ打倒れ罷在(まかりあり)候二付き、今日遠山左衛門尉様番所へ御訴奉申上、御検使奉願(ごけんしねがいたてまつり)候二付、同町御検使場江、着所様并(ならびに)村役人中御召連(おめしつれ)、只今御立合可被成(なされべく)候、右得御意度(ぎょいをえたく)如此(かくのごとく)御座候 已上(いじょう)。

 冒頭に「昼九時(ひるここのつどき=昼12時)とあったので、江戸時代の時刻のお勉強。一日二十四時間を十二等分。一刻が約二時間、半刻が一時間、四半刻が三十分。

edonojikan1_1.jpg 数字は易学で尊ばれた「九つ」を頭(暁九つ=深夜0時、昼九つ=正午)に八つ・七つ・六つ・五つ・四つで六等分。「四つ」の次がまた「九つ」から繰り返す。明六つ=午前6時、暮六つ=午後6時と数字が揃う。さらに午前・午後の区別をつけるべく「十二支」を当てる。

 午前は「子(ね)・丑(うし)・寅(とら)・卯(う)・辰(たつ)・巳(み)」の六刻(12時間)。午後は「午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(い)」の六刻(12時間)

 詳しく記せば 子の刻=暁九つ(深夜0時)中心の一刻(2時間)/丑の刻=暁八つ(午前二時)中心の一刻/寅の刻=暁七つ(午前四時)中心の一刻/卯の刻=明六つ(朝六時)中心の一刻/辰の刻=朝五つ(朝八時)中心の一刻/巳の刻=朝四つ=午前十時中心の一刻(2時間)。あとは図を参照。


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