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為相知候得者(あいしらせそうらえば) [くずし字入門]

komonjyu1-2-3_1.jpg 古文書講習復習3:少しだけ読めるようになった気がするも、新たな教材になれば、また唸り出す。〝覚えては忘れるの繰り返し〟。今回は以前も勉強したはずの「為」のお勉強。

 口上書 昨廿七日、四谷角筈村抱屋敷内(かかえやしきない)、暮時頃見廻二罷出候処、居宅長屋ゟ(より)北之方百間程先、林之中立木二中間体之男、首縊(くびくくり)相果居(あいはており)候二付、相士(あいし=同僚)松下清七付置(つけおき)、屋敷役人大村金右衛門方江、為相知候得者(あいしら〝せ〟そうらえば)、早速罷越、様子見候而念入番人附置申候(ばんにんつけおきもうし候)、尤其節怪敷者(もっともそのせつあやしきもの)も見懸不申(みかけもうさず)、何時何方ゟ参り、首縊相果居候哉、曾而(かつて)不奉存候、此外可申上義無御座候(このほかもうしあげるべき義なくござ候)、以上。

 曾而(かつて=嘗て、嘗て)は、下に打消しの語を伴って「全然、決して。かねて、今まで一度も、ついぞ」。肯定文では「以前、昔」。

 「為」については、吉川弘文館『古文書の読み解き方』を参考に左図を書きまとめた。「為=ため」「為=使役の助動詞、せ・せ・す・する・すれ・せよ」「為=として、為御祝儀(ごしゅうぎとして)」「為=なす、被為仰付(おおせつけなされ)「為=たり、可為曲事(くせごとたるばし)可為遠慮(えんりょたるべし)」など。

tame2_1.jpg このブログは自分の勉強ノートでもあり。ガラゲーからスマホに換えて〝良かったなぁ〟と思う一つは、机のパソコンから離れて、例えば電車の中でもスマホで自分のブログを開き、古文書の復習が出来ること。図だけをアップし、何度も繰り返しスラスラと読めるようにお勉強です。


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