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老いてなほ筆おろしする庵の春 [くずし字入門]

fudeorosi2_1.jpg ブログに文鎮を並べ撮ったら、やはり「筆ペン」ではなく、書道筆も使ってみたくなった。世界堂の書道コーナーで細字用●呉竹の細字「はやせ」7号・中峰(1500円。中国産の山羊に、穂先はイタチ)●墨運堂の「雅」(1100円、全茶色)を購った。

 書道筆を手にするのは、小学生以来か。小生らの世代は、子供時分に多くの子が書道塾か珠算塾に行ったもので、あたしは書道塾に通った。とは云え〝筆おろし〟などという記憶はない。水彩筆は何本かを使ってきて、今はどういう筆が良いかがわかりつつある段階。

 書道筆を求めたには、他にもワケがある。実は目下、鴨長明『方丈記』を読み始めている。平安末期~鎌倉初期頃の著作で、最古本は「カタカナ+漢字」表記だが、小生は「くずし字」勉強中ゆえ、江戸時代の写本を手本に筆写してみようと思った次第。

 同著はたった9000字程だが、平安末期頃の歴史や古語のお勉強で遅々として読書進まず。従って未だ固い筆を眺めつつ、さて「筆おろし」ってどうやってするのだろう。

 まず口に含み、唾で濡らしつつ舐めほぐすのだろうか。ここは経験豊かな方に手ほどきを受けたほうがよろしいか。そこでネットでお勉強です。

 細字筆は穂先の三分の一だけおろす。やり方はぬるま湯に三分の一ほどをつける。穂先から指で少しづつほぐす。充分にその部分の糊を落としたら、紙や布で水分を拭き取る。この際に抜け落ちる細かい毛は除く。キャップは捨てる、とあった。

 未だ固いままの筆をみつつ駄句。「老いてなほ筆おろしする庵(いお)の春」。

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