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定信を国立競技場見つつ読み [散歩日和]

yotuyakara_1.jpg 松平定信関連書を求めて四谷図書館へ(新宿御苑・大木戸門前)まで歩いた。目的の本を借り、久し振りに9階の喫茶店(モスカフェ)で頁をひもとこうと思った。

 店に入って「アッ」と眼を見張った。眼前に工事中の国立競技場が見えるじゃないか。カウンターのおばさんにコーヒーを注文しつつ話しかけた。「ここから競技場があんな風にみえるんだぁ」「えぇ、最初から最後まで毎日見ていますよぅ」と自慢げだった。

 御苑の景色を見下ろすばかりでなく、国立競技場の工事進行を楽しむに絶好の場所になっていた。次に四谷図書館へ行く時は、工事観察用双眼鏡を持って行きましょうか。

 それにしても五輪招致の賄賂疑惑の行方は? 2億3000万円が問題らしいが、招致総費用は89億円とか。その前の失敗に終わった16年の招致活動費は146億円だったとか。図書館で本を借りた後に250円のコーヒーを楽しみつつ、国税の〝甘い蜜〟を誰かがどこかで吸っているに違いないと思った。

 さて、お目当ての松平定信の書の「はじめに」を読む。定信は家臣や後世の人達に自分が賞賛されるべく、いかに立派な儒教的政治家で、文化保護・継承に務めたかを家臣に書かせ、不都合なことは隠蔽した人物だったと書かれていた。明治維新~終戦までは清廉潔白、「仁政」を貫いた儒教的政治家のイメージも、戦後に学問の自由、学術発展に従い、本当の実像が次々に明るみなって来た、と書かれていた。

 さて、2020年の五輪は、後にどう評価されるのだろうか。五輪招致関係で得意げだった方々のなかには、理由は様々もすでに〝イメージ失墜〟の方も出ている。

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