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「新聞記者」アカデミー賞3冠受賞 [政経お勉強]

sinbunkisya.jpg 昨年7月に映画「新聞記者」を観たレポート<「新聞記者」出演者・製作者の矜持>の追記に「願わくば一つでも多くの映画賞を受賞して~」と記した。

 そして過日、「新聞記者」が第43回日本アカデミー賞の作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞、脚本賞、編集賞の「6部門・優秀賞」を得たと知った。「安倍一強」を支える「内調(内閣情報調査室)」の暗躍を、若い官僚と新聞記者の側から描き、「忖度・同調圧力」で歪んだ日本の政治、マスコミ堕落を指摘した作品。テレビは同作公開時に映画紹介一切なし。主演女優も〝同調圧力〟を考慮したかで韓国女優シム・ウンギャンさんが出演した。

 上記「6部門優秀賞」は映画人の矜持のささやかな証~と思った。また同映画によって「マスコミ」は少しでもマシになったかと思っていたが、いやはや~、先日(29日)のウイルス感染対策「全国一斉休校要請」の〝丁寧な説明〟「安倍内閣総理大臣記者会見」は、予定された質問(茶番)に応えただけでサッサと終了。

 後日の参院予算員会で、蓮舫議員に追及された首相は「あれは官邸記者クラブの仕切で~」と云い逃れた。「あぁ、マスコミてぇのは何も変っちゃいねぇ。権力の番犬ならぬポチと化したマスコミなんぞ早くなくなっちまえ」です。

 そして6日のアカデミー賞「最優秀賞」発表。大手映画会社関係者中心の投票、独立系の政権批判映画で「最優秀賞」はあり得ぬと思っていたんですが、何ということでしょうか! 最優秀主演女優賞がシム・ウンギョン。彼女の感涙に、あたしももらい泣き。最優秀男優賞が松坂桃季。最優秀作品賞も「新聞記者」の3冠受賞!

 政権批判の同映画製作関係者らの矜持に、多くの映画人らが明日の映画製作に夢を託し、評価したってことだろう。絶望し呆れ諦めていた現・日本だが、ちょっとだけ好きになってきた。

 若者は新聞購読せぬ(20代で約1割。総務省調べ)。テレビ離れも進み、PCやスマホでウエブサイトでの発信・閲覧が定着化している。ちなみに日本アカデミー賞3冠受賞「新聞記者」を例にしも、日テレ「受賞中継」以外は多局では取り上げず、新聞の詳細紹介もない。もっぱらウエブサイトでの話題。また権力が及び難いウエブでは、権力者の隠し事・陰謀・言論統制・言い訳はたちまちのうちに暴かれ拡散される。

 「マスコミ(特にテレビ媒体)VSウエブ番組や映像系」、「マスコミ(大手新聞)VS独立系活字媒体(出版社・ウエブ記事)」の溝が大きく広がっている。後者は権力のポチを嫌って、番犬としての姿勢(ジャーナリズム)が貫かれ、政治を変えようとするパワーが満ちているように感じられる。映画「新聞記者」日本アカデミー賞3冠受賞はとても素晴らしい。祝・祝・祝~。

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